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箱根・大涌谷園地「立ち入り、問題なし」 東海大観測

社会 神奈川新聞  2019年11月06日 07:00

噴火警戒レベル引き下げ後も噴気活動が続く大涌谷で行われた火山ガスの調査(東海大理学部大場武研究室提供)
噴火警戒レベル引き下げ後も噴気活動が続く大涌谷で行われた火山ガスの調査(東海大理学部大場武研究室提供)

 10月に噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)に引き下げられた箱根山(箱根町)の大涌谷で5日、東海大による火山ガスの定点観測が行われた。大場武教授は「火山活動は低下が続いている。ガス対策を徹底すれば、大涌谷園地への立ち入りは問題ない」との認識を示した。

 大場教授はおおむね月に1回、大涌谷と付近の噴気地帯で火山ガスを採取し、組成の変化から火山活動の盛衰を見極めている。

 この日の調査は、10月7日の警戒レベル引き下げ以降では初。ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)の硫化水素(H2S)に対する比率(C/S比)が一段と低下しており、活動の低下時にみられる傾向がさらに鮮明になっていたという。

 一方で、火山性地震が一時的に増加することがある上、「温泉供給施設の蒸気井などからは依然としてガスが勢いよく噴出しているため、安全対策は欠かせない」と指摘している。

 箱根町内は台風19号で大きな被害が出たため、大涌谷の立ち入り規制の解除日程を決める箱根山火山防災協議会が延期された。大場教授は「噴気地帯は足元が崩れるなど影響が出ていたが、大涌谷では地形の変化なども特に見られず、観光面の利用再開は問題ないのではないか」と述べた。


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