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【台風19号】相模原キャンプ場 同業者が手を組み復活へ

社会 神奈川新聞  2019年11月02日 05:00

復旧に向けた連携方法を話し合ったキャンプ場の経営者ら=相模原市緑区青野原の「青野原野呂ロッジキャンプ場」
復旧に向けた連携方法を話し合ったキャンプ場の経営者ら=相模原市緑区青野原の「青野原野呂ロッジキャンプ場」

 台風19号で甚大な被害を受けた相模原市緑区の道志川流域にある11カ所のキャンプ場が、手を組んで復活の道を歩み始めた。河川増水で土砂が流れ込んだり、河川敷が大きく削られたりとダメージは深刻で、今はすべてのキャンプ場が休業を余儀なくされている状況だ。1日には経営者7人が被災後初めての会合を開き、連携して行政機関に支援を求めていく方針を決めた。 

 「キャンプ場施設の95%が流されてしまった。バンガロー3棟、車3台、重機も…」

 青野原野呂ロッジキャンプ場(同区青野原)のオーナー野呂正人さん(65)はこう話し、下を向いた。会合では参加者全員がそれぞれの被災状況を報告。テント区画や建物のほとんどが流れたキャンプ場や、場内の橋を失ったキャンプ場もあった。

 道志川沿いは国内有数のキャンプ場密集地で「キャンプ場銀座」と呼ばれるが、記録的大雨をもたらした台風19号で緑区内のすべてのキャンプ場が深刻なダメージを負ったという。

 この日の会合は、再開の見通しが立たないキャンプ場が多いことから、山口美津夫県議が発案。野呂さんが自身のキャンプ場に経営者と山口県議を招いた。

 また、流域の全キャンプ場が加盟する組織がなかったことから、新組織を立ち上げることを決定。会合に参加していない経営者にも加盟を呼び掛けるという。

 苦境に立つそれぞれの経営者が再開に向けて手を携えて動きだす。経営者の一人は「もう廃業するしかないかもしれないと思っていたが、みなさんの顔を見て、もう少し頑張ろうと思えた」と笑顔を見せた。

 事務局を務める野呂さんは「まずは各キャンプ場が被害状況をまとめ、苦境を多くの人に知ってもらうことから活動を始めたい」と話した。


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