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カード窃盗の巡査を逮捕 特殊詐欺に関与か「借金あった」

事件事故 神奈川新聞  2019年11月01日 21:43

 高齢者宅を訪問し、キャッシュカードをすり替えて盗んだとして、県警は10月31日、窃盗の疑いで第1交通機動隊の巡査の男(24)=横浜市南区六ツ川2丁目=を逮捕した。県警によると「間違いない」と容疑を認め、「数百万円の借金があった。他にも同様の行為を数件やった」という趣旨の供述をしている。県警は、同容疑者が特殊詐欺で被害者から金品を受け取る「受け子」役だったとみて、背後関係などの捜査を進める。

 逮捕容疑は、10月7日夕、横須賀市の80代の無職男性宅を訪問し、男性からキャッシュカード2枚をすり替えて盗んだ、としている。持参した封筒にキャッシュカードを入れるよう指示し、男性が目を離したすきに、あらかじめ用意していた別のカードが入った封筒とすり替えたという。

 県警によると、同容疑者が訪問する約30分前に、横須賀署の刑事課員を名乗る男から男性宅に「捕まえた振り込め詐欺犯があなたの口座から不正に現金を引き出したと言っている。これから署員を向かわせ、被害確認する」などとうその電話があった。

 同日夜には、盗まれたキャッシュカード1枚を使って横浜市都筑区のコンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)から現金計50万円が引き出されていた。同16日に、男性が金融機関を訪れて、すり替えられたカードが使えるか相談したことから発覚。コンビニ周辺の防犯カメラ映像の解析などから、同容疑者が浮上した。県警は、同容疑者が現金の引き出しにも関わったとみて調べる。

 同容疑者は2013年4月に県警に採用され、18年9月から同隊に所属していた。事件のあった日は休みで、その後も通常通り勤務していたという。

 県警は10月を特殊詐欺撲滅対策推進強化月間と位置付け、対策を強化していた。寺澤陽公監察官室長は「警察官として言語道断の行為で誠に遺憾。被害者、県民に深くおわびする。捜査や調査の結果を踏まえ厳正に対処する」と謝罪した。

県警に広がる危機感
信頼へダメージ憂慮

 県警が治安対策上の最重要課題として撲滅に取り組む特殊詐欺に関与した疑いで、現職警察官が逮捕された。県民や事業者にも協力を呼び掛け、包囲網を狭める努力が続く中、あろうことか身内の警察官が、高齢者を陥れる卑劣な犯罪の片棒を担いでいたとみられる。「ショックだ」「積み上げてきた組織の信頼に与える影響は計り知れない」│。所属や階級を超えて、県警内には危機感が広がった。

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