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「津波伝承」被災者らが文芸賞創設 「海」テーマに作品公募 千葉・旭

社会 神奈川新聞  2016年09月28日 09:46

文芸賞の創設を決めた講演会の会場で、津波の教訓を伝える紙芝居を披露する渡辺さん(左端)ら=今年2月、千葉県旭市
文芸賞の創設を決めた講演会の会場で、津波の教訓を伝える紙芝居を披露する渡辺さん(左端)ら=今年2月、千葉県旭市

 避けられぬ記憶の風化にあらがおうと、東日本大震災で首都圏最大の津波被害が出た千葉県旭市の被災者らが、継承への新たな一歩を踏みだした。着目したのは、文芸作品の持つ言葉の力。人々の心の奥にある思いを詩や句で表現してもらい、それらを読み、書き、歌うことで世代を超えて語り継いでいこうと、独自の文芸賞を創設した。「海がもたらしたのは悲劇だけではない。未来への希望も示したい」。そんな願いを込めて震災5年半となった今月から、「海」をテーマに作品の公募を始めている。

 文芸賞を創設したのは、九十九里浜東端に位置し、旭市内で被害が最も激しかった飯岡地区の住民ら。

 震災5年という大きな節目を控えた今年2月、地元出身の詩人で、実家が被災した高橋順子さん(72)を招いた講演会の席上、文芸賞の創設を決定。同じように津波でわが家を失った渡辺昌子さん(69)が実行委員会の会長に就いた。「映像だけではきちんと語り継げない」と、それぞれが秘めた思いや体験を詩やエッセー、俳句、川柳などに織り込んでもらい、審査した上で賞を贈ることにした。審査委員長は高橋さんが務める。

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