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箱根ロープウェイ5カ月ぶり全線再開 登山鉄道メド立たず

社会 神奈川新聞  2019年10月27日 06:00

ロープウェイのゴンドラ内から、煙を上げる大涌谷と雪をかぶった富士山の眺望を楽しむ観光客ら=箱根町
ロープウェイのゴンドラ内から、煙を上げる大涌谷と雪をかぶった富士山の眺望を楽しむ観光客ら=箱根町

 箱根山(箱根町)の噴火警戒レベルの引き上げにより一部運休となっていた箱根ロープウェイが26日、全線で運行を再開した。約5カ月ぶりの“空中散歩”の復活に地元関係者や観光客からは喜びの声が上がった。ただ、ロープウェイとともに主要観光ルートの一角を担う箱根登山鉄道は台風19号の被害から復旧の見通しが立たないまま。一日も早い全面復旧を望む声も聞かれた。

 「あれだけの噴煙は迫力があった。ロープウェイに乗れてよかった」。桃源台駅(箱根町元箱根)に降り立った女性(45)=東京都世田谷区=は、家族3人でゴンドラから大涌谷を見た印象を興奮気味に語り、再開初日に当たった幸運を喜んだ。

 待ちに待った全線再開に大涌谷駅の渡辺敬介駅長(45)も「これからますます木々が色づく紅葉のハイシーズンになる。空から見る景色は素晴らしい。ぜひ楽しんでほしい」と呼びかけた。

 ロープウェイは5月19日に警戒レベル「2」(火口周辺規制)への引き上げを受けて全線運休。基準の一部見直しで9月21日に警戒区域外の姥子~桃源台間で一部運行を再開した。この日の全線再開で、箱根湯本~芦ノ湖を登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、遊覧船、バスで周遊する「ゴールデンルート」の一角が復活したことになる。

 だが箱根湯本~強羅間を結ぶ登山鉄道は台風で線路が流失するなどして復旧のめどは立っていない。渡辺駅長も「全線再開も、もろ手を上げて喜べない」と言う。「箱根の交通網を支える会社同士。何か協力ができるか模索したい」とグループ会社を思いやった。

 ただ、火山、台風と苦境続きの地元観光関係者にとって、全線再開が明るい希望になったことは間違いない。

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