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【台風19号】雨にも泥にも負けず ボランティア再開

社会 神奈川新聞  2019年10月27日 07:00

山から流れ込んだ土砂を撤去するボランティア=相模原市緑区小渕
山から流れ込んだ土砂を撤去するボランティア=相模原市緑区小渕

 台風19号で記録的な豪雨に見舞われた相模原市緑区で26日、雨の影響で中止されていたボランティアの派遣が再開された。市内外から駆けつけた187人は、雨で重くなった泥に悪戦苦闘しながらも、土砂流入の被害に遭った民家の敷地などで、土や倒木を取り除く作業に汗を流した。

 市社会福祉協議会は津久井、相模湖、藤野の3地区センターに災害ボランティアセンターを開設。午前9時の受け付け前から、ボランティアが続々と集まった。

 同区小渕の会社敷地内では、18人が土砂や倒木を取り除いた。約20センチの深さがあり、25日の雨の影響で粘り気を帯びた泥に苦戦しつつも、シャベルで泥をトラックに積んだ。倒木は、のこぎりで切って運んだ。

 同区在住の男性(30)は、地元ダンススタジオの指導者。被害の甚大さと避難した生徒もいることに胸を痛め、参加した。「重機も入れず、人力の作業は大変。雨で土も重くなった。今年中に終わるだろうか。もっとボランティアに来てもらえると助かる」と、崩れた斜面を見上げた。同区のトラック運転手の男性(51)は「地元がこんなに被災したわけだから、行かなきゃと思って参加した。被災された人は市社協に相談し、ボランティアに頼ってほしい」と、作業に汗を流していた。

 山からの土砂に埋まった同区日連の畑では、土砂の撤去と土のうの設置作業が行われた。土砂崩れによって畑を失い、自宅裏の山から流れる泥水への対応に苦慮していた会社員の男性(63)は「ありがたい。土のうのおかげで、流れてくる水の量も減った」と感謝した。

 この日、参加した「やまと災害ボランティアネットワーク」(大和市)の市原信行代表理事(59)は「復旧まで、まだ時間がかかる。相模原市社協は、被災者のニーズをボランティアに伝えてほしい」と呼び掛けた。各地区センターは、27日以降もボランティアを募集する。


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