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里親家庭への理解深めて 制度啓発へ講演会

社会 神奈川新聞  2019年10月20日 05:00

三輪さん(左端)の司会で、里子との暮らしぶりを語り合った里親たち=横浜市開港記念会館
三輪さん(左端)の司会で、里子との暮らしぶりを語り合った里親たち=横浜市開港記念会館

 里親制度への理解を深めてもらおうと、横浜市が主催する「よこはまポートファミリー啓発講演会」が19日、横浜市開港記念会館(同市中区)で開かれた。制度の紹介や解説に続き、里親4人が里子との生活の苦労や喜びを話し、里親登録に関心を持つ夫婦ら約50人が熱心に耳を傾けた。

 里親制度は児童福祉法に基づき、家庭での養育がさまざまな事情で困難になった子どもたちに、保護者に代わって里親に養育を委託する制度。市こども青少年局によると、市内で保護を要する子どもたちは2018年度で670人。このうち約100人が市の「よこはまポートファミリー(養育里親)」に登録した里親に養育されている。

 講演では、明治学院大学の三輪清子さんが里親制度の意義を解説。子どもが欲しい親のためではなく「家庭を必要とする子どものための制度である」と強調し、「子どもたちを地域社会で育てることが必要」と制度への理解と協力を呼び掛けた。

 里親家庭の体験談は、三輪さんの司会で、男女2人ずつが登壇した。妻の理解を得て里親になれたという男性(65)は「里親はいろいろ大変なことがあるが、身の回りの人に幸せになってもらうことが人生の醍醐味(だいごみ)。人間として生きている以上、里親は自分の人生の一部だ」と、育て上げた里子とのかけがえのない経験を語った。

 実子に恵まれず、2年前から里親になった男性(46)も「子どもとの生活は楽しめていると胸を張って言える。夫婦2人の生活から、子どもが来たことで規則正しい生活ができた」と、里親になった喜びをかみしめていた。

 よこはまポートファミリーには18年度末で169世帯が登録している。市の担当者は「施設から家庭的な養育環境への転換は国の方針でもあるため、市としても里親家庭の登録数を増やしていく」とし、今後も説明会などを催すという。


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