1. ホーム
  2. 社会
  3. 【台風19号】土砂崩れ、河川氾濫 県内9人死亡7人不明

【台風19号】土砂崩れ、河川氾濫 県内9人死亡7人不明

社会 神奈川新聞  2019年10月12日 22:09

轟音を立てて濁流が流れる相模大橋付近の相模川=12日午後3時35分ごろ、厚木市内
轟音を立てて濁流が流れる相模大橋付近の相模川=12日午後3時35分ごろ、厚木市内

 台風19号で記録的な大雨に見舞われた県内では、土砂崩れや河川の氾濫などに巻き込まれて9人が死亡、7人の安否が不明となっている。重軽傷者は35人に上り、全半壊を含め200棟を超える住宅の損壊が確認されたが、自治体は被害の全容を把握できておらず、さらに拡大する恐れがある。県は13日、相模原市緑区の土砂災害現場で不明者を捜索・救助するため、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。

台風19号 関連情報まとめ
【台風19号】城山ダム緊急放流が終了 被害確認されず

 相模原市によると、市内では土砂崩れが50カ所以上で発生。緑区牧野地区で倒壊した住宅から発見された女性(75)の死亡が確認された。同地区では、ほかに60代の夫婦の行方が分からなくなっている。

 また、同区青山で12日深夜、軽乗用車が増水した串川に転落した。家族4人が乗っていたとみられ、13日朝に約1・9キロ下流で母(39)と小学5年の長女(11)が発見されたものの、死亡が確認された。市消防局と県警が父(49)と小学2年の長男(8)の行方を捜している。

 川崎市高津区では、多摩川支流の平瀬川が氾濫。流域の同区溝口でマンションが浸水し、1階に住んでいた60代の男性が死亡した。中原区の特別養護老人ホームは1階が浸水し、入所者ら約120人が上階に避難してしのいだ。

 海上では、東京湾の川崎市沖に停泊中のパナマ船籍の貨物船が沈没した。乗組員は外国人男性12人で、このうち28~53歳の中国籍の男性5人が死亡した。4人は救助され、第3管区海上保安本部が3人の捜索を続けている。

 県や各市町村によると、強風の影響で三浦市の女性(77)が自宅のドアに足を挟まれて骨折したほか、横浜や川崎、小田原など12市町で風にあおられて転ぶなどした計34人が負傷した。

 住宅被害では、全壊が相模原市で6棟、横浜市港南区で1棟。瀬谷区と戸塚区で計3棟が半壊となった。一部損壊は横浜市の109棟、相模原市の61棟をはじめ、4市で計201棟が確認されている。川崎市では中原区で約720棟、高津区で約560棟など、合わせて1300棟以上の浸水被害があったとみられる。

 東京電力パワーグリッド神奈川総支社によると、停電は最大で15万900軒に上り、山間部や海沿いの地域で復旧が遅れている。


シェアする