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川崎市長選、候補者の横顔

選挙 神奈川新聞  2017年10月11日 02:00

(写真左から)市古博一氏、福田紀彦氏、吉沢章子氏
(写真左から)市古博一氏、福田紀彦氏、吉沢章子氏

 8日に告示された川崎市長選は22日の投開票に向け、3人の候補が舌戦を繰り広げている。立候補しているのは、いずれも無所属で、元市議の新人・吉沢章子氏(53)、現職の福田紀彦氏(45)、元教員の新人・市古博一氏(69)=共産党推薦。各候補の横顔を紹介する。=右から届け出順

吉沢章子氏(53)「女性視点の政治志す」


 所属していた自民党の現職支援の方針に反し、9月下旬、市議団を離れ出馬表明した。「厳しい状況だが、災害対策や財政問題は待ったなし。市政に懸ける思いが勝った」と話す。

 建築家・菊竹清訓氏の下で働いた経験もある1級建築士。市議だった父の引退を機に、後継として39歳の時に政治の世界へ。シングルマザーとして働きながら2児を育てていた。父の背中を見てその労苦も知っていただけに迷ったが、「良い社会のルールをつくれば人々の笑顔が見られる魅力的な仕事」と決心した。

 同党市議団で初の女性。女性の視点を政策に反映しようと努めた。児童虐待防止条例の議員提案には思い入れが深い。14年間いた古巣について「出るくいだった私は打たれっぱなし。たたかれるたびにくいは太くなった。強くなり過ぎて今回(の市長選)は突き抜けてしまったけど。でも親切な先輩、同僚には感謝している」とほほ笑む。

 趣味は絵画。地元のママサッカーではフォワード。座右の銘は「天命を信じて人事を尽くす」。

福田紀彦氏(45)「理想に挑戦この先も」


 「課題は認識していたつもりだが、就任して個々の問題の根深さを知った。だからこそ職員と解決した時の喜びもある。厳しさも喜びもあるのが市長の仕事ですね」。市政のかじ取り役を務めた実感をこう話す。

 中学校給食実現や待機児童解消などの公約を実行してきた。執務室の卓上にはジョン・F・ケネディ元米大統領が頭を抱える写真を置く。深く悩んだ時に写真を見て「尊敬するケネディだって悩んだんだ、と自らを鼓舞してきた」という。

 中学校卒業後、父親の転勤で渡米。日常で政治を議論する環境で多感な時期を過ごす。一時帰国し、当時衆院議員だった松沢成文前知事の選挙ボランティアをして、大学卒業後は議員秘書に。県議を経て2度目の挑戦となる4年前の市長選で、自民公の3党相乗り推薦候補を破り初当選した。

 モットーは「限りなき理想への挑戦」。2期目に向けても「川崎をもっと前に進めるため、さらに高みを目指す」と意気込む。

 家族は妻と2男1女。料理を作るのが好きで週末に振る舞うことも。

市古博一氏(69)「子どもへの思い一筋」


 東京都出身で、高校時代は弁護士志望だった。東大在学中、地域で法律相談や子ども会などを開くセツルメント活動に参加。川崎市幸区の古市場地区で、子どもたちと遊びや勉強を通じて触れ合ったことが転機となった。

 「労働者のまちで、子どもたちはさまざまな課題を抱えていた。子どもと関わることは親や地域と関わることでもあり、大事な仕事だと思った」。川崎で教師になろうと決めた。

 市内の小中学校で41年間教壇に立ち、「学ぶこと以前のケアが必要だと感じた」。中学校給食や少人数学級の実現、教職員の多忙化解消に向けた運動に参加してきた。「川崎を変えたいという思いは、現役時代から強い。今まで要求する側だったが、自ら市政を担うことでもっと前に進めたい」。子育て、教育、福祉が充実したまちを目指す。

 座右の銘は「持続する志」。若いころから日課の早朝ジョギングでは多摩川河川敷を5~7キロほど走る。3人の子どもは独立し、共産党川崎市議団長の妻と母との3人暮らし。


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