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時代の正体 表現の自由考
少女像が語ること(下) ヘイトクライム状態だ

時代の正体 神奈川新聞  2019年10月10日 09:55

 8日に再開した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」。同展が中止を余儀なくされた直接の原因となった抗議や脅迫が集中したのは、日本軍の慰安婦をモチーフにした「平和の少女像」だった。同作品を制作したキム・ウンソンさん、キム・ソギョンさん夫妻とともに、少女像が語りかけるものを考えた学習会では、女性の人権への意識が根付いておらず、植民地支配の責任から目を背けてきた日本社会の病理も浮かび上がった。


平和の少女像について語る(左から)大橋さん、岡本さん、碓井さん、キム・ウンソンさん=名古屋市
平和の少女像について語る(左から)大橋さん、岡本さん、碓井さん、キム・ウンソンさん=名古屋市

 「政治的圧力や理不尽な攻撃によって、女性の人権を破壊した歴史と記憶までが消されそうな事態だと思っている」。不自由展の実行委員として再開に向けて奔走したフリー編集者の岡本有佳さんは、一連のできごとを経て、改めて感じた危機感をこう表現した。

 今回、「戦争と性暴力のない世界や、女性の人権と尊厳の回復」を願った少女像を、匿名の抗議者の多くは「“反日”の象徴」ととらえ、激しく糾弾した。「背景にはメディアの報道がある」。岡本さんとソギョンさんは指摘した。

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