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共生へゴール目指す 障害者サッカーで講演 大磯

社会 神奈川新聞  2019年10月10日 05:00

共生社会の実現に向けた取り組みについて講演する日本障がい者サッカー連盟の松田専務理事=大磯町保健センター
共生社会の実現に向けた取り組みについて講演する日本障がい者サッカー連盟の松田専務理事=大磯町保健センター

 障害者サッカーを通じて共生社会づくりについて考える講演会が8日、大磯町保健センター(同町東小磯)で開かれた。同町と町教育委員会の主催。日本障がい者サッカー連盟(JIFF)専務理事の松田薫二さんが登壇し「サッカーボールを通じて障害者も健常者もお互いが理解し合うことが大事」と訴えた。

 障害者サッカーは障害種別により「アンプティ(切断障害)」「CP(脳性まひ)」「ブラインド(視覚障害)」など7競技に分かれる。日本サッカー協会職員でもある松田さんは2016年、7競技の団体を統合してJIFFを設立した。

 7競技の中で唯一、東京パラリンピック種目のブラインドは、音が鳴るボールとチームメートが掛け合う声を頼りにゴールを目指す競技。アンプティの競技人口は100人程度だが、つえを使い躍動感のあるプレーが魅力だ。

 電動車いすサッカーは、進行性の病気を抱える重度障害者が熱戦を繰り広げる。松田さんは「全国大会では毎回、亡くなった選手への黙とうをささげる。選手にとっては最後の生きがいとして、命を削りプレーをしている」と説明する。

 Jリーグ立ち上げなど長年トップの世界に携わりながらも、「自分も障害者への偏見があった。障害者スポーツを見て尊敬を抱き、自分自身が変わることができた」と打ち明けた。

 現在、力を入れているのは障害者と健常者が一緒にプレーする「インクルーシブフットボール」や視覚障害者らも歩いてプレーができる「ウォーキングサッカー」の普及とし、「お互いの個性を尊重し合い、心のバリアフリーを進めていきたい」と意気込んだ。


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