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初の欧州公演に挑む ジャズダンサー・柏木みどり

カルチャー 神奈川新聞  2019年10月10日 11:12

初の欧州・ドイツ公演に臨む柏木みどり(本人提供)
初の欧州・ドイツ公演に臨む柏木みどり(本人提供)

 鎌倉市にスタジオを構えるジャズダンサー柏木みどりが今月下旬、初めての欧州公演に臨む。現地のダンサーとともに、十八番を自任する「カルメン」など3曲を披露。「新たな場所での公演にチャレンジしようと1年前から準備してきた。観客の心に響く作品にしたい」と意気込む。

 公演はドイツ・ベルリンのプフェファーベルク劇場で25、26日に開催する。

 柏木は6歳から日本舞踊を習い、後にジャズダンサーに転向。米ニューヨークに留学した経験もあり、5回にわたりニューヨークでの公演を開催した。2年前の公演で最後にするつもりだったが、帰国後には「これで最後でいいのか」と心残りも感じたという。

 心機一転して開く今回の公演は、和風の「般若」、コミカルな「狐」、オペラの大作「カルメン」の3曲。共演は正派若柳流師範の若柳吉優と、県芸術舞踊協会のヨコハマ・コンペティションで6年前に1位となった土田貴好。現地で活躍するイタリア出身ダンサー2人もゲストに迎える。

 「今回は勝手が違った」と柏木。米国では制作を専門家に任せたが、ドイツでは自主制作が主流。現地に留学中の土田の力を借り、劇場やダンサーとの交渉を自ら行った。一方で、ベルリン市内には固有のスタッフと顧客を抱えた劇場が多く存在し、舞台芸術の浸透を実感したという。

 柏木は今年7月末から8月にかけてベルリンに滞在。現地のダンサーに指導した感触を「振り付けの覚えはいいが、細かなニュアンスを伝えるのは難しかった」と振り返った。公演直前の数日で最終調整を行い、感情のこもった踊りを練り上げる。

 「カルメン」は大人数で演じられる大作だが、今回は出演者を4人に絞る。「女の情念と殺したいほどの男の愛を、シンプルな形で表現したい」と柏木はその狙いを説明する。

 「私自身、カルメンのような部分があるかも…」。柏木の身上は、和洋の踊りが融合したエキゾチックな所作だ。その独自性を支えに、初めての場に挑む。


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