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「2位で喜んではだめ」前監督・中畑さん 悲願へエール

ベイスターズ 神奈川新聞  2019年10月08日 21:59

初のCS本拠地開催を喜ぶ中畑前監督=5日、横浜スタジアム

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを1勝2敗で終えた横浜DeNAベイスターズ。ファイナルステージ進出は逃したが、初の本拠地開催で、青一色の大声援を力に3戦を戦い抜いた。「俺の時代にはできなかった夢がかなった。チームと同じように俺にも喜びがある」とは初代監督の中畑清さん(65)。その先の夢へ大きなエールを送った。

 「今は自力で優勝できるチーム。2位になって喜んでいたらだめ」。その言葉は期待の裏返しだ。1998年以降では最高となるリーグ2位に躍進した今季。自身の後任として16年から指揮するアレックス・ラミレス監督(45)の手腕を評価する。

 「データ野球の宣言通り数字を大事にした采配を振るっている。情も移るから、結果が出なければ即座に交代する勇気はなかなかない。俺とは違うタイプ」

 CS開幕前、中畑さんがキーマンに挙げたのは神里和毅(25)と宮崎敏郎(30)だった。「主役に頼っているだけではだめ。短期決戦では脇役が主役になることでいやらしい試合ができる」。言葉通り、神里は初戦で4安打、第2戦でも2安打1打点と切り込み隊長として牽引(けんいん)。宮崎もチームトップの5割3分8厘と当たっていた。

 特に、宮崎はこの4年で不動の主力に成長した。「レギュラーを取れない選手だと思っていたが、ラミちゃんは守備に目をつぶって使い続けた。勇気があるよ」と中畑さん。そしてこうも言う。「眼力があるんだからデータ野球じゃなくてもいいと思うんだよね。その選手を育て、スターをつくるんだと。それも監督の魅力の一つだから」

 自身は監督生活4年間、CSの舞台に立てなかった。隔世の感がある青一色のスタンド。さぞここで指揮を執りたかったのではないか。

 「いやいやチーム状況は全然違うし、強いときだけやりたいというわけではない。逆よ。弱いときに2位に入ったら感動もするよ」

 そう、弱かった。2012年の監督就任直後はスタンドには空席が目立ち、成績も下降線をたどった。だが自負もある。

 「まずお客さんを呼ぶことが自分の仕事だと思っていた。その土台をつくったことには胸を張っている。選手たちも一緒になって盛り上げていく中で強くなっていくわけだから」

 来季こそ悲願の日本一へ-。再起を期すナインにこんな注文を付ける。「レギュラークラスの選手がきちっといてファンがついてくるチームは安心感がある。日替わり打線は落ち着かない。スターを育てて強いベイスターズをつくってほしい」。弱小球団は過去のものだ。


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