1. ホーム
  2. 高校野球
  3. 東海、攻守で圧倒 桐光安達、殊勲の働き

高校野球秋季県大会 総括
東海、攻守で圧倒 桐光安達、殊勲の働き

高校野球 神奈川新聞  2019年10月08日 11:26

 高校野球の秋季県大会は東海大相模が2年ぶり13度目の頂点に立ち、3季連続の神奈川制覇で閉幕した。選抜大会出場の選考資料となる秋季関東大会(19日開幕)出場権を懸け、熱戦が繰り広げられた大会を総括する。


東海大相模・西川
東海大相模・西川

 東海大相模は同校初の「年間3冠」を達成。6試合で66得点7失点と攻守で圧倒し、令和時代も神奈川高校野球をけん引する旗頭となってくれそうだ。神奈川の1位校として挑む秋季関東大会では春に続いて栄冠を勝ち取り、夏春連続の甲子園出場を決めてもらいたい。

 今大会は4年ぶりに夏の甲子園に導いたリードオフマン鵜沼、キャプテンの山村、通算50号に乗せた主砲西川が存在感を示した。桐光学園との決勝では3人で全6打点を稼ぎ出し、「甲子園の借りは甲子園でしか返せない」と口をそろえる。

 投げても新エースの左腕諸隈が奮闘。今大会では全6試合に登板し、切れの良いストレート、低めのスライダーを軸に相手打線を抑えこんだ。今秋から先発マスクをかぶる神里も試合を重ねるごとに安定感が増した。


桐光学園・安達
桐光学園・安達

 タフな組み合わせとなった桐光学園はエース左腕安達を軸に勝ち上がった。今夏から投打で活躍する安達は地区予選を含めた8試合で、7試合に登板。横浜隼人、慶応、横浜を相手に5試合で完投するなど2年ぶりの関東大会に導き、今大会のMVP級の働きだった。松井(現楽天)を擁した2012年夏以来となる聖地へ、「グラウンドで仲良くやっていても勝てない。練習中は友達ではない」と安達。01年以来の春の甲子園を懸けた関東大会では、直井や馬込ら今夏も中心選手だった2年生に期待したい。


三浦学苑・長谷川
三浦学苑・長谷川

「打ち勝つ野球」三浦学苑

 2015年以降、南北大会を含めた16度の県大会優勝校は東海大相模と横浜が7度、慶応が2度と3強でほぼ固定化されている。そんな中で55年ぶりに4強入りを果たした三浦学苑、3季連続で8強以上の相洋の台頭は激戦区・神奈川の勢力図を変えそうな気配だ。

 「打ち勝つ野球」を掲げる三浦学苑はファーストストライクから積極的に振る姿勢が光った。この秋は塩崎が3本塁打を放つなど、全8試合のうち6試合で2桁安打をマーク。長打が3割を占めており、畳み掛ける打線には破壊力があった。準々決勝で完封したエース右腕長谷川のこの冬の成長が躍進の鍵となる。


相洋・加藤
相洋・加藤

 相洋は右腕本田-加藤のバッテリーが安定感をもたらしてきたが、準決勝の東海大相模戦では1-12の大敗。準々決勝以降のチーム打率は2割3分2厘とこの秋4アーチの鈴木、同2本塁打の国井を中心に、打撃力に磨きを掛けてほしい。

 初の4強入りはかなわなかったが、立花学園の快進撃は新時代の到来を予感させる。スローガンに「革命」を掲げ、ツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)で最新のトレーニング情報を拡散し、各選手の能力を伸ばす方法を模索する。マネジャーが始めたブログも野球部の日常をつづり、高校野球ファンの共感を呼びそうだ。

 今夏4連覇を逃した横浜は2季連続で8強止まり。大会期間中に暴言・暴力行為が告発された問題で金子部長、平田監督が解任され、高山監督代行を中心に一からの出直しが求められている。湘南工大付、横浜商大は8強入りした経験を糧に、来春以降につなげたい。

 公立勢は8強以上に届かなかったが、希望も抱かせた。神奈川工のエース山城は横浜との4回戦で1失点完投と接戦を演じ、公立の雄として名乗りを挙げた。金沢は3回戦の桐蔭学園戦で三回までに12点のリードを奪った打線がインパクトを残した。投手陣の整備を含めて、一冬を越えた成長が楽しみなチームだ。


シェアする