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海の幸を楽しめる「漁港の駅」オープンへ 台風被害で遅れ

話題 神奈川新聞  2019年10月04日 12:17

11月22日のオープンが決まった漁港の駅・TOTOCO小田原。右奥がかさ上げした防波護岸=小田原市早川
11月22日のオープンが決まった漁港の駅・TOTOCO小田原。右奥がかさ上げした防波護岸=小田原市早川

 小田原漁港(小田原市早川)の西側エリアで市が整備を進めている交流促進施設「漁港の駅・TOTOCO小田原」が、完成間近だ。整備中だった昨年7月、台風12号による高波で建物1階部分が大きく損壊。復旧工事で完成は当初より半年遅れたが、11月22日のオープンに向けて仕上げの段階に入っている。

 施設は3階建てで、1階は物販エリア、相模湾が一望できる2、3階は食事スペース。地元で水揚げされた鮮魚や活魚などを使った商品や料理を楽しめる。県が策定した「小田原特定漁港漁場整備事業計画」の一環で整備した施設で、県が埋め立てなど基盤整備、市漁業協同組合が水産物加工処理施設などの整備を担った。

 2017年10月から建設工事と整備を進めていたが、昨年7月の台風12号による高波で1階部分に大量の土砂や岩が流入。海に面した窓ガラスは割れ、扉や壁なども損壊する「ほぼ全滅状態」(市水産海浜課)だった。

 これを受け、県は防波護岸を2メートルかさ上げして高さ9・2メートルとし、市も護岸と施設の間に二重の植栽帯(高さ1・5メートル)を設けた。市は施設復旧に約7カ月の工期と約2億2800万円を費やし、今年9月の台風15号による高波でも被害はなかったという。

 一方、新施設を巡る課題も少なくない。駐車場は漁港敷地内の県営駐車場を含め166台分を確保。5~7台の観光バス用スペースもあるが、年間50万人の来場者数を目標とする上で収容台数を懸念する声がある。また、出入り口は国道135号につながる1カ所に限られ、交通渋滞激化の可能性も浮上している。

 これに対し、市は施設周辺での駐車台数を確保する対策を模索。空きスペースの活用について県と検討する意向を示しているが、対策は限られている。

 市は施設完成に先立ち、最寄りのJR早川駅前にある旧早川支所を「早川臨時観光案内所」として5日に開設。土日・祝日に営業し、観光ガイドやレンタサイクルなどを行う。市の担当者は「TOTOCOだけでなく、レンタサイクルで早川、板橋地区も含めた回遊性に期待したい」と話している。


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