1. ホーム
  2. 選挙
  3. 現新3氏の争いか 川崎市長選8日告示

現新3氏の争いか 川崎市長選8日告示

選挙 神奈川新聞  2017年10月07日 02:00

政策や市政への思いを語った福田氏と吉沢氏、市古氏(右から立候補順)
政策や市政への思いを語った福田氏と吉沢氏、市古氏(右から立候補順)

 任期満了に伴う川崎市長選が8日、告示される。これまでに立候補を表明したのは、いずれも無所属で、2期目を目指す現職の福田紀彦(45)のほか、新人で元市議の吉沢章子(53)、元小中学校教諭の市古博一(69)=共産推薦=の3氏。福田氏の1期目4年間の市政運営に対する評価が争点になりそうだ。投開票日は22日。

 福田氏は、中学校完全給食の実施や保育所待機児童の解消などの公約を果たした実績を掲げ、市政の継続を訴える。新たな公約には認可保育所の受け入れ枠を新たに7千人以上確保するほか、小児入院医療費助成で適用される所得制限の廃止を盛り込んだ。あらゆる差別根絶を目指す条例の制定も打ち出した。

 吉沢氏は、災害死ゼロを目指す減災対策や財政再建、新たな子育て支援などを掲げる。全事業の棚卸しや専門家による第三者機関設置などで行政の無駄をチェックし、子育て施策では認可保育所の整備数を抑制する一方、小規模保育園や認定保育園を充実し、親子が立ち寄れる「子育てサロン」の整備も進める。

 市古氏は、子育て、教育、福祉の充実を目指し、市政の刷新を訴える。小中学校で少人数学級を実現し、小児医療費助成対象は中学・高校生まで拡大する。認可保育所と特別養護老人ホームの増設も進める。臨海部で進められている羽田連絡道路の整備などの大型公共事業は中止する考えも示している。

 市長選では初めて衆院選との同日投開票となり、前回13年は過去2番目に低かった投票率(32・82%)が衆院選並みに上昇する可能性が高い。有権者数(今年9月1日現在)は122万6312人(男62万3681人、女60万2631人)。

川崎市長選 公開討論会 街の未来 思い語る


■出馬理由と政策■
 現職の福田紀彦氏(45)は「この4年間、市民に約束した中学校給食や待機児童解消の公約に全力で取り組んできた。次はさらに豊かさを深める政策を実行したい」と説明。「引き続き子育て施策や、地域包括ケアシステムなど超高齢社会の準備に危機感を持って取り組む」とした。

 新人で元市議の吉沢章子氏(53)は「市議として政策提言してきたが、財政立て直し、災害対策など喫緊の課題に対し首長が持つ政策実行のスピードがほしかった」と話し、「減債基金からの借り入れに頼らず、財政を立て直す。災害対策や子育て支援にも取り組む」と語った。

 新人で元教員の市古博一氏(69)=共産党推薦=は「教師として教育条件の改善に取り組んできた。市長選をまちづくりのきっかけにしたい」とし、「市の豊かな財政力を生かし、子育て、教育、福祉の充実した川崎に変える」と強調。小中学校で少人数学級を実現する考えも示した。

■市政の課題認識■
 福田氏は「人口減少や超高齢化に対応した社会システムの構築が課題。扶助費が増える中で必要な市民サービスを提供していくためには税源を生み出す産業政策も大切だ」とし、臨海部の活性化に意欲を示した。

 吉沢氏は「人口が150万人を超え、過密都市となった。災害リスクも高く、武蔵小杉駅では混雑が深刻化している。認可保育所をつくるのも難しい。都市の適正規模も考えなければいけない」とした。

 市古氏は「保育所も特養ホームも足りない。全国トップクラスの財政力を誇る市でどうしてこうなるのか。行政の市民に対する目線が足りない」。羽田連絡道路など大型開発を中止すべきと主張した。

 このほか、市の現在の財政状況を巡る3者の現状認識や考えの違いが出る場面もあった。討論の様子は、川崎青年会議所のホームページで動画を見ることができる。

無駄遣い減へ新機関

吉沢氏が基本政策発表
 任期満了に伴う川崎市長選に立候補する元市議の吉沢章子氏(53)は6日、財政立て直しや新しい子育てモデルづくりなどを盛り込んだ基本政策を発表した。

 財政問題については、税金の「無駄遣いを減らす」として、全事業棚卸し、第三者の専門家によるチェック機関設置などを挙げた。

 子育て施策では、認可保育所の整備数を抑制し、小規模保育園や認定保育園を充実し、自宅で育児中の母親が立ち寄れる「子育てサロン」の整備も進める。保育士不足に対しては、子育て経験のある女性を補助的に活用できる仕組みを目指す。

 このほか、特別養護老人ホームからグループホームへの転換。市の全事業に減災の視点を反映させる「災害死ゼロ条例」、税制優遇で企業立地を促進する「ものづくり投資促進条例」などを盛り込んだ。


シェアする