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山北町立三保小21年閉校 児童減少、川村小と統合へ

政治行政 神奈川新聞  2019年10月03日 05:00

統合が決まった山北町立三保小学校=同町中川
統合が決まった山北町立三保小学校=同町中川

 山北町は2日までに、町立三保小学校(同町中川)を同川村小(同町山北)に統合することを決めた。三保小の児童数は現在8人で減少傾向が続いており、町教育委員会は学習面や学校運営などの課題を抜本的に解決するには統合が必要と判断。保護者や地元自治会からも統合を望む声が寄せられていた。三保小は2021年3月末に閉校する。決定は1日付。

 町や町教委によると、今回の統合は8月上旬に地元の意向が伝えられたことを契機に動きだした。今春から三保小の在り方を検討していた自治会幹部らが石田浩二教育長を訪ね、「地元で統合の方向性が決定した」と報告。改めて地元の意思を確認した町教委が9月20日、町に対し統合すべきだと提言していた。

 統合に伴い、町はスクールバスを運行させる方針。三保小と川村小は直線距離で9キロ近くあり、車でも30分ほどかかるため、児童の利便性を確保する。また、児童の心のケア対策として、相談体制を充実させるほか統合まで両校の授業交流なども進める。

 湯川裕司町長は「川村小に通っても住んでいるのは三保。統合しても三保らしさは残したい。川村小にもいい影響を与えたい」と話している。

 同町の町立学校を巡っては、14年に中学校3校、15年に小学校2校を統合。当初方針では三保小も対象となっていたが、地元住民の要望で存続した経緯がある。中心地区以外で唯一の小学校となっていたが、児童の減少傾向は続いていた。21年4月以降、町内の町立小中学校は川村小と山北中の各1校となる。

 三保小は1875年、中川村に設立された第105番小学校が始まり。90年に中川、玄倉、世附の3村(いずれも現山北町)による尋常中川小学校、1909年に3村が合併してできた三保村の尋常三保小学校となった。戦後の55年に山北町と合併し、現在の校名となった。

地域の在り方 見直す好機に

 山北町立三保小学校を巡る地元住民の意向は、「存続」の要望から数年で「統合」に変化していった。当時は通学時間などを優先して統合の道を閉ざしたが、児童数の減少はクラブ活動や学習面への影響を避けられない水域に到達。地域の核となる学校の在り方を問い直す機会となった。統合は衰退の象徴か、再生に向けた第一歩か-。人口減に直面する地域の今が、改めて浮かび上がっている。

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