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「デートDV」啓発に奔走  メッセージ曲「一人じゃない」にネット資金調達 
暴力悩まぬにエール 大和出身の歌手・younAさん

社会 神奈川新聞  2017年10月05日 11:45

「どの世代の人も接続できるホームページを作りたい」と話すyounAさん=横浜市神奈川区
「どの世代の人も接続できるホームページを作りたい」と話すyounAさん=横浜市神奈川区

 交際相手からさまざまな暴力を振るわれる「デートDV」。その存在を多くの人に知らせ、なくすための活動に大和市出身のシンガー・ソングライターyounA(ユウナ)さん(26)が取り組んでいる。被害防止につなげるホームページ(HP)と、経験者を「一人じゃない」と励ますメッセージを込めた歌作りを目標に、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。

 今年6月、インターネットでたまたま、3月に発足した「デートDV防止全国ネットワーク」を知ったことが活動のきっかけだった。事務局を務めるデートDVの予防教育などを行うNPO法人「エンパワメントかながわ」(横浜市神奈川区)に連絡し、つながりができた。

 ユウナさん自身も、「デートDVだったのではないか」という経験がある。

 高校1年生で交際した相手は、メールの返事が遅れたり、他の男子生徒と話したりするだけで怒り、相手の顔色をうかがう日々を過ごした。だが、同時期にデートDVに関する冊子を読み、自分の状況に気付くことができた。その体験を踏まえ、誕生日の9月11日から活動を始めた。

 HPは同ネットワークを中心に作成。全国の相談窓口や予防教育の情報などを集めるほか、支援者をつなぐ仕組みをつくる。また、被害に遭った人や加害に気付いた人らの体験談を、会員制交流サイト(SNS)で若者が発信する機能も持たせる。新たな被害者だけでなく、加害者もなくす効果を狙っている。

 歌は今年中に完成させ、CDにする予定だ。「被害に遭っている人が、自分が悪いと責めずに、誰かに話せるようなメッセージを込めたい」と思っていたが、事例を学ぶうちに変化が生まれた。「被害者だけの問題ではない。デートDVを『してしまう人』を自覚しないまま大人にしてはいけないし、また、2人の関係を周囲で見ていた人の気持ちも知りたい」と感じ、どう反映させるか考えている。

 CFの目標金額は240万円。支援者には、金額に応じてオリジナル曲プレゼントなどの特典があり、企業向けには人権研修なども行う。ユウナさんは「デートDVという言葉を知ってもらうだけでも心強い。自分が高校生の時、(悩みを)くだらないと思われることが怖かった。同じような子を発見して、一緒に悩みたい」と話す。

 CFは、「レディーフォー」のサイトで今月26日まで実施している。


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