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平塚生まれ「はるみ」、試練の秋 2年連続で農家ため息

経済 神奈川新聞  2019年09月28日 14:00

収穫したもみをコンテナに積む古屋さん

 県内随一のコメ生産量を誇る平塚生まれのブランド米「はるみ」の収穫時期を迎え、27日には平塚市内での販売も始まった。今夏の天候不順の影響から「過去最悪レベル」(JA湘南)とされた昨年に次ぐ不作の状況に関係者はため息。例年と比べ1割以上の収穫の落ち込みが予想され、それでも農家は「おいしさは変わらない」と胸を張り、収穫作業に汗をかいている。

「おいしさ変わらぬ」

 「去年ほどではないけど高温障害でひどい状態」。同市真田地区の田んぼでコンバインを走らせながらコメ農家の古屋忠文さん(69)は悲鳴を上げた。はるみの生産を始めて8年目。「梅雨が長引いたと思えば、明けるとすぐに暑くなった。稲もびっくりしたんだろうね。例年より穂も短い」

 JA湘南によると、平塚市を中心に今年は約400戸ではるみやキヌヒカリなど計約870トン(はるみは723トン)のコメ集荷量を見込んでいた。しかし、実際には猛暑に苦しんだ昨年の724トン(同528トン)に近い水準まで落ち込むとみられる。

 はるみはもっちりとした食感と甘みが特徴で、冷めても味が落ちないのも強みだ。2016、17年に日本穀物検定協会の食味ランキングで最高ランクの特Aを獲得した。


収穫時期を迎えた平塚生まれの米「はるみ」=平塚市真田
収穫時期を迎えた平塚生まれの米「はるみ」=平塚市真田

集荷された新米の品質などの等級を調べる検査員=平塚市片岡のJA湘南経済センター
集荷された新米の品質などの等級を調べる検査員=平塚市片岡のJA湘南経済センター

 JA湘南は26日に今シーズンの初集荷作業を行い、検査員がコメの粒の形状や大きさなど品質のチェックを行った。7月の日照不足と8月の猛暑が稲の生育不良を起こし、コメの粒が白く濁る白未熟粒やもみが黒くなる褐変穂などの症状が多く見られた。JA湘南の担当者は「味に影響があるものではないが、品質の等級が落ちる原因となる」と頭を抱える。

 猛暑対策として稲を植える間隔を空けたり、水路を頻繁に掃除したり、少しでも冷たい水が水田に流れるように手を尽くしたという古屋さん。昨年の食味ランキングでは猛暑がたたりAに評価を落としたが、古屋さんは「おいしいものを作ろうとこだわってきたし、他の米どころにも負けない。お米を炊き、おいしい匂いをぜひ感じてほしい」と自信をのぞかせた。

 新米はJA湘南大型農産物直売所「あさつゆ広場」など市内外で順次販売が開始される。


収穫時期を迎えた平塚生まれの米「はるみ」=平塚市真田
収穫時期を迎えた平塚生まれの米「はるみ」=平塚市真田

収穫時期を迎えた平塚生まれの米「はるみ」=平塚市真田
収穫時期を迎えた平塚生まれの米「はるみ」=平塚市真田

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