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IR考
出直し選「不要」と市長 「白紙」で3選、市会から批判

政治行政 神奈川新聞  2019年09月27日 05:00

横浜市の林文子市長(資料写真)
横浜市の林文子市長(資料写真)

 横浜市の林文子市長は26日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を争点に、市長選を行う必要はないとの見解を示した。神奈川新聞社とJX通信社が合同で実施した市民意向調査では、計50・91%が、IRを誘致するにあたって市長選を「行うべき」「どちらかと言えば行うべき」と答えた。だが市長は「(市民を)『裏切った』という意見はちょっと理解できない」「市政はワンイシューで決めるものではない」とも述べ、出直し市長選の実施を一蹴した。 

 同日に開かれた市会決算特別委員会連合審査会で、古谷靖彦氏(共産党)の質問に答えた。

 市長は2017年夏の市長選で、IR誘致について「白紙」を掲げて3選を果たし、今年8月に一転、誘致を表明した。

 古谷氏は、17年の市長選での公約で、市長がIR誘致に関して「市会や市民の意見を踏まえた上で方向性を決める」と掲げたと指摘、「公約違反ではないのか」「選挙で信を問うていないのに、なぜ勝手に決めるのか」と追及した。

 これに対し、市長は「市会や経済界、市民の意見を聞いた上で判断した」と反論。古谷氏が「カジノ誘致を掲げ、出直し市長選を実施すべきだ」と迫ったが、市長は「その必要はない」と相手にしなかった。

 「経済界からは(IRを)何としてもやってくれと言われている」「東京が手を挙げることになれば、ものすごく有力。反対意見が多い中でしかし、ここで進めていかなければ始まらない」など、誘致の意義を強調する場面もあった。

 井上桜氏(無所属)は、IR訪問客の区域外での消費見込み額を質問。だが市長は「今、分析が足りていない。これから調査・研究する」と答えるのみ。井上氏は、誘致に反対する市民らが市長のリコール(解職請求)に向けた準備を進めているとし、「市政に対する全体的な不信任が突き付けられている」と市長を批判した。

 大山正治氏(立憲・国民フォーラム)は、今後の市の調査で「悪い材料が出た場合、誘致を撤回する可能性はあるか」を問うた。これに対し、市長は「方針の撤回は考えていない」と断言した。


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