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開かれた防衛省に? SNS駆使、積極配信

政治行政 神奈川新聞  2019年09月24日 05:00

参院選の街頭演説中、スマートフォンを操作してツイッターで発信する河野氏(手前)=7月、横浜市中区
参院選の街頭演説中、スマートフォンを操作してツイッターで発信する河野氏(手前)=7月、横浜市中区

 今回の内閣改造で、防衛省・自衛隊を指揮するポストにSNS(会員制交流サイト)を駆使する河野太郎氏(衆院神奈川15区)と山本朋広氏(同比例南関東)が就任した。リアルタイムでやりとりできるツイッターでの情報発信に力を入れる県内選出の両氏だが、過去には「謎」のつぶやきが話題になったり、北朝鮮のミサイル発射情報を“フライング”したりしたことも。国民に向けた積極発信で、ときに情報公開に後ろ向きとも指摘される防衛省を変えることができるか-。

 「大勢の人にしっかりと情報を発信できるという意味で、SNSは大変有効だ」。外相から防衛相に横滑りした河野氏は就任会見で、ツイッターでの発信の意義を強調した。連日、台風15号の被災地での自衛隊の活動状況などをつぶさに紹介している。

 同氏のフォロワーは22日時点で100万人を超え、国会議員の中でもトップクラスだ。外相時代には旧姓併記のパスポートを巡り、改善を訴えるツイートに反応。海外渡航時に入国審査でトラブルに遭わないよう、外務省に英文の説明書を作成させた。一方、突然「ベーコン」などとつぶやいてネット上を騒がせることもあり、同省のある職員は「大臣のツイッターから目が離せなかった」と漏らす。

 自民党の行革推進本部長だった際には、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽(いんぺい)問題で防衛省に文書管理の改善や日報の再捜索を迫った河野氏。今後は防衛省・自衛隊のトップとして、適切な情報公開にリーダーシップを発揮できるかが問われている。

 再登板で防衛副大臣に就いた山本氏も、硬軟織り交ぜた内容をつぶやく。就任翌日の14日には、ふんどし姿で地元鎌倉の神事に参加し、重責を担う決意を写真とともに発信。台風15号の被災者の書き込みにも対応し、自衛隊に情報をつなげたことで感謝の声が寄せられている。

 “フライング”もあった。8月24日朝に北朝鮮が2発の短距離弾道ミサイルを発射した際、同党の国防部会長だった山本氏は発射情報をいち早くツイート。記録に残る発信時間は、防衛省が第1報を発表する2分前だった。この日は韓国が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の破棄を通告した翌日で、山本氏は「日本の情報収集能力の高さを示したかった」と説明する。

 ただ、どの程度の時間でどれだけの情報を得ているかは、誤った発信をすれば日本の「手の内」を明かすことにつながりかねず、慎重な対応が求められる。山本氏は「政府の一員として発信できる情報を慎重に選びながら、防衛省・自衛隊が何を考え、どういうことをしようとしているのか、分かりやすく伝えていきたい」と話している。


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