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往年の制服、「リカちゃん」で再現 統合控え、厚木東高

話題 神奈川新聞  2019年09月23日 05:00

 女子の教育機関として長い歩みがある県立厚木東高校(厚木市王子)の往年の女子制服が、着せ替え人形「リカちゃん」の衣装で再現されることになった。同校が2023年度末で再編・統合されるのを受け、同窓会が「母校の歴史を残したい」と、事業を手掛ける製造元などに依頼した。同窓会は来夏に納品される2千体を関係者らに有償提供する予定で、その出来上がりを楽しみにしている。 


会長の林田さん(中央)ら県立厚木東高校の同窓会「常盤会」のメンバー =厚木市王子の同校校舎内
会長の林田さん(中央)ら県立厚木東高校の同窓会「常盤会」のメンバー =厚木市王子の同校校舎内

 「母校の歴史を何らかの形で残したい」

 同窓会「常盤会」でそんな話が持ち上がったのは、昨年10月に県教育委員会が公表した県立高校の再編・統合計画がきっかけ。厚木東高校も少子化などの流れに逆らえず、近隣の厚木商業高校と再編・統合されることになった。

 同窓会の面々は寂しさを募らせる一方、数年前に会員名簿の作成などを依頼した企業「サラト」(兵庫県姫路市)から、ある提案を受けていたことを思い出した。それがリカちゃん人形の衣装による制服の再現。同社は07年、玩具メーカー大手タカラトミー(東京都)とタイアップし、実在する学校の制服を着させたリカちゃん人形の販売を事業化していた。

 1906(明治39)年に開校した女子実業補習学校が前身で、81年に男女共学になるまで女子校だった厚木東高校。今も女子生徒の割合が高く、同窓会員も女性が男性の比率を上回っていることもあって、女子の制服の再現には自然と共感が広がったという。

 制服は、53年から80年まで使用された紺色のジャンパースカートと、共学となった81年から2012年までのグレーのベストとスカートの2種類に、それぞれジャケットが付く。同窓会メンバーは当時の写真や記憶をたどる作業を重ね、細部までこだわった。

 「ベルトのバックルは楕円(だえん)形だった」「ジャケットの襟はもっと丸みがあった」。デザインの復刻に携わった須山悦子さん(63)=海老名市=は「間違いなく『私たちの制服』と言えるようにしたかった」と胸を張る。

 同窓会の他のメンバーも喜びはひとしおだ。「学生時代がよみがえる。卒業生の皆さんに懐かしんでもらえたら」。会長の林田洋子さん(64)=厚木市=と、副会長の中村初枝さん(76)=座間市=が笑顔でうなずき合う。

 2種類の制服付き人形は1体7680円。2千体を同窓会や学校関係者に先着で有償提供する予定で、既に予約を始めている。林田さんは「母校のあり方は変わっていくが、制服のリカちゃんを見るたびに『東高は永遠』と、思い出を大切にしてもらえればいい」と話している。


1953年から80年入学まで使用された紺色の制服服((c)TOMY)
1953年から80年入学まで使用された紺色の制服服((c)TOMY)

共学後に使われたグレーの制服服((c)TOMY)
共学後に使われたグレーの制服服((c)TOMY)

ジャンパースカートが特徴の紺色の制服(常盤会提供、1972年撮影)
ジャンパースカートが特徴の紺色の制服(常盤会提供、1972年撮影)

共学開始で導入されたグレーの制服をまとった生徒ら(常盤会提供、1985年撮影)
共学開始で導入されたグレーの制服をまとった生徒ら(常盤会提供、1985年撮影)

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