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アプリで生活習慣病の治療支援 横浜と川崎の医院で導入

社会 神奈川新聞  2017年09月30日 13:00

スマホアプリのイメージを示すウェルビーの担当者=横浜市中区
スマホアプリのイメージを示すウェルビーの担当者=横浜市中区

 医療現場でITを導入した高血圧や糖尿病患者の治療支援サービスが全国的に広まりつつある。県内では横浜と川崎両市の医院でいち早く、患者がスマートフォンのアプリを通して、自宅にいながら医師らと情報を共有する取り組みが29日にスタート。生活習慣病が進行して重い疾患になるリスクを減らすとともに、将来的には在宅医療に関わる多職種のチーム間での連携強化に役立つことが期待されている。

 高血圧や糖尿病といった生活習慣病の治療は血圧や血糖値などの記録をはじめ、食事の改善、運動を地道に続けることが大切とされる。高齢者にも普及が進んできたスマホを活用することで患者の自己管理が容易となり、治療への意欲が向上するメリットがある。情報は医師など医療従事者や家族が共有することで治療効果を上げることを目指す。

 横浜市保土ケ谷区の宮川内科小児科医院と川崎市幸区の松葉医院が導入したのは、治療支援デジタルサービスを展開するウェルビー(東京都中央区)が開発した自己管理、療養指導支援アプリ「Welbyマイカルテ」。


 患者は自宅にいながら、通信機能付きの血圧計や血糖計で定期的に測定したデータをスマホのアプリを使って医師に送信。食事や運動などの日々の情報もアプリに入力する。データを受け取った医師らは、自動作成される詳細なグラフなどを基に、それぞれの患者に応じた適切な治療方針に生かしていく。

 通信機能付きの血圧計は多くの医療機器メーカーが販売しており、このアプリはいずれのメーカーでも対応できるのが特徴。スマホが不得意な高齢者らを対象に、近くのソフトバンクのショップが無料でサポートする。

 宮川内科小児科医院の宮川政昭院長は「アプリは医療に関わるさまざまな職種(病院、診療所、在宅医、訪問看護師、薬剤師、介護士、家族など)が一つのチームをつくり、情報連携を円滑に行うために重要な役割を果たすと考える。今後は医療・福祉・健康の枠にとらわれず、県や市でもこの仕組みに取り組んでいかなければならない」と話している。

 アプリを活用した高血圧見守り事業は、福島県喜多方市と喜多方医師会が2月に着手。糖尿病に関しては、徳島大学を中心とした療養指導に採用されている。


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