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「楽しく憩える海に」 ハマの海を想う会が10年目

横浜みなと新聞 神奈川新聞  2019年09月18日 05:52

海辺の生物を大人とともに観察する子どもたち =高島水際線公園の「潮入の池」
海辺の生物を大人とともに観察する子どもたち =高島水際線公園の「潮入の池」

 子どもたちに海で遊んでもらい、環境への興味を呼び起したい-。横浜港で環境美化イベントなどの市民活動を行う任意団体「ハマの海を想(おも)う会」の取り組みが10年目を迎えた。小学校の総合学習と連携したことで児童の家族や教師、近隣住民らが続々と参加。身近な海辺が地域の交流の場になっている。 

 同会は2010年3月、釣り仲間が集まって発足した。代表の吉野生也さん(53)は「目指すのは“みんなが楽しく憩える美しいハマの海”。もっと市民に横浜の海辺で遊んでもらえれば」。初心者からベテランまでを対象とした年4回の釣り大会や、象の鼻パーク(中区)での環境美化活動に取り組んでいる。

 15年からは帷子川の河口がある高島水際線公園(西区みなとみらい6丁目)の愛護会活動がスタート。親水ゾーンの「潮入(しおいり)の池」は柵があり普段は入れないが、愛護会として運営を担うことで清掃活動とともに生き物観察を行ってきた。


カニの巣穴の石こう型を示す吉野さん
カニの巣穴の石こう型を示す吉野さん

 吉野さんの活動に、近くの市立幸ケ谷小学校(神奈川区)が反応した。同校も15年から毎年、4年生の総合学習の時間に吉野さんとともに公園の生態系を学習。校内の海水槽で生物を飼育し、身近な海の生物多様性について学んできた。

 9月1日に開かれた愛護会活動には児童やその家族、教師、地域住民など約40人が参加した。ごみを拾い集めた「潮入の池」にはテナガエビ、ハゼ、カニなどの生き物が悠々と暮らす。その姿を観察した同校4年の伊藤大翔さん(9)は「たばこの吸い殻が多く、ペットボトルも多かった。ごみは捨てないでほしい」と注文を付けた。


カニの脱皮殻を手にする子どもたち
カニの脱皮殻を手にする子どもたち

 会員数は増え続け、現在は約100人。「参加は自己責任」「安全第一」「あいさつを交わそう」「人も自然も思いやろう」の4つが参加時のルールだ。

 同校に通う2人の女児の父親で「幸ケ谷小学校おやじの会」会長の國井章さん(46)も会員の一人。「2年前に長女から公園での活動を教わり、一緒に参加している。先生や地域の人たちと親しくなれた」と、笑顔で汗をぬぐう。

 昨年から、市立みなとみらい本町小学校(西区)も幸ケ谷小と同様の学習をスタート。吉野さんが目指す活動は環境美化イベントにとどまらない。「親子向け釣り教室、ボートでのパレードなど多彩な活動を通じて、横浜港を誰もが気軽に楽しめる場所にしたい」


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