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箱根山、沈静化の兆し 慎重に火山活動見極め 気象庁

社会 神奈川新聞  2019年09月18日 05:00

大涌谷
大涌谷

 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の箱根山(箱根町)で続く火山活動が沈静化の兆しを見せていることが17日、分かった。山体膨張が終息していないため、気象庁は慎重に活動の推移を見極めているが、レベル1(活火山であることに留意)への引き下げ基準を満たす状況に近づいている。

 同庁火山課によると、5月半ばに一時的に急増した火山性地震は、8月下旬から少ない状態が継続。9月に入ってさらに減少し、16日現在で1回のみとなっている。マグニチュード(M)0・2以上の地震が30日間で9回程度以下に減る、というレベル1への引き下げ基準の一つをおおむね満たす状況という。

 より規模の小さい地震も監視対象としている県温泉地学研究所も「地震の少ない定常的な状況に近づいている」と判断している。

 一方、3月中旬ごろから観測されている山体膨張の地殻変動は8月下旬以降、伸びの「鈍化」がみられる。気象庁火山課は「伸びはまだ続いており、もう少し様子を見る必要がある」とするが、地震の発生状況も踏まえ、「活動度は低下している」と説明する。警戒レベルの判定基準では、地殻変動のデータが「ほぼ停滞」することも引き下げの要件となっている。

 箱根山の警戒レベルが2に引き上げられた5月19日以降、火口や蒸気井のある大涌谷では全面的な立ち入り規制が継続している。今月19日でレベル引き上げから4カ月となるが、大涌谷の噴気活動は依然活発で、気象庁は小規模噴火への警戒を解いていない。


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