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セーリング英代表 町民有志がおもてなし 葉山町

話題 神奈川新聞  2019年09月17日 15:00

「来年も葉山に来るのを選手に楽しみにしてもらえたら」と話す齋藤さん(右)、姫野さん=葉山町堀内
「来年も葉山に来るのを選手に楽しみにしてもらえたら」と話す齋藤さん(右)、姫野さん=葉山町堀内

 2020年の東京五輪に向け、英国のセーリング代表選手が9月3日までの3カ月間、ホストタウンの葉山町に滞在し、事前キャンプを行った。その間、選手やスタッフの生活を支えたのは町民有志。送り迎えや買い出しなどを手伝い、選手が練習に集中できる環境づくりに励んだ。参加者は来夏の本番に向け、「選手たちが力を存分に発揮できるようサポートしたい」と意気込んでいる。

 英国チームは2017年度から、葉山港を拠点に事前キャンプを行っている。今回は選手やスタッフ70人以上が滞在。送迎、買い出し、キッチン補助などチームからの依頼を、町に語学ボランティアとして登録している町民のうち、15人が請け負った。

 初めて参加した元英語教諭でヨット競技の経験を持つ姫野芳英さん(66)は「一番楽しかったのは、選手やスタッフとの会話」と振り返る。女性選手は「五輪に出場したい」と目を輝かせ、子ども2人を育てる男性コーチは「この夏、子どもたちが初めてセーリングを体験する」とうれしそうに話した。「言葉を交わし、素顔の選手やスタッフを知るたび、応援したい気持ちが強まった」と姫野さん。

 参加者と出会い、地元住民とのつながりもできた。荷物の到着が遅れ、選手が練習できなくなった際、メンバーでレンタル先を探すなど、ハプニングを一緒に乗り越えた。姫野さんは「選手たちが一つでも多くメダルを取れるよう、また支えたい」と話した。

 主婦齋藤由美さん(41)は「五輪に携われるなんて二度とないチャンス。生まれ育った町にも貢献したい」と、3年前から参加している。

 「居心地よく過ごしてもらえたら、練習により力が入るはず」と考え、選手の好物のラーメンやギョーザを振る舞ったほか、折り紙好きの選手の箸置きを折り鶴に変え、温泉施設に連れて行くなど、喜んでもらえるよう工夫を凝らした。

 選手やスタッフとコミュニケーションを重ねてきたことで、必要な道具や行きたい場所など、チームから相談される回数も増えたという。齋藤さんは「サポートメンバーと協力しながら、葉山で安心して滞在できるよう、選手らを支援していきたい」と意気込んだ。


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