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藤野俳句会が創立55年 記念合同句集を発刊 相模原

カルチャー 神奈川新聞  2019年09月16日 17:50

日々の思い 17字に込め


藤野俳句会創立55年を記念した合同句集を手にする山田凍崖さん
藤野俳句会創立55年を記念した合同句集を手にする山田凍崖さん

 相模原市緑区の愛好家らでつくるグループ「藤野俳句会」が節目の創立55年を迎え、記念の合同句集を発刊した。日々感じたことや自然の移り変わりなどを、会員が「五・七・五」の17文字で表現した俳句532点を収めている。小中学生対象のコンクールを開催したり、地域の行事に作品を展示したりするなど、より多くの人に俳句に親しんでもらうための活動の様子も紹介している。

 現在のメンバーは50~90代の19人。創立以来毎月の定例会を一度も欠かさず続けてきた。題があらかじめ出されている「兼題」と、当日発表される「席題」の二つをテーマに創作活動に励んでいる。

 昨年に55周年を迎えたことから、今年3月に合同句集を発刊。メンバーがそれぞれ28作品を寄せた。「まだ初心者という気持ちを持ち、将来に夢と希望を持とう」と、句集名は新しい松かさの「新松子(しんちじり)」とした。

 句集には「水甕(がめ)の 中のさざなみ 山笑う」「『巡検終り 煙草盆出せ』 夏月夜」「初日今 燦(さん)と稜線 離れたる」など、個性あふれる作品が並ぶ。

 会の活動は、第2次世界大戦直後、「文化的な活動をしよう」と青年団の有志が集まり、俳句会を始めたのがきっかけという。各地の俳句会がまとまる形で1963年に藤野俳句会が発足した。

 現在は、定例会のほか、公民館まつりや地域の文化祭で作品を展示。2015年には藤野地区小中学生俳句コンクールを始め、メンバーが小学校で俳句について教えるなど、活動の幅を広げている。

 結成当時を知る会長の山田凍崖さん(90)は「藤野地区は江戸時代に芭蕉の門下、各務支考(かがみ・しこう)が俳句を広めたとされ、以前から俳句の創作活動が盛んだった」と振り返る。メンバーは常時募っており、「俳句を楽しむことで毎日の生活が彩り豊かになる。ぜひ気軽に始めてほしい」と呼び掛けている。

 句集は橋本図書館(同市緑区)、藤野中央公民館(同)で閲覧できる。


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