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ペットなどの火葬施設を廃止へ 横須賀

政治行政 神奈川新聞  2019年09月13日 11:54

 横須賀市は2020年3月末に、ペットなどを火葬・焼却する小動物火葬施設(同市公郷町1丁目)を廃止する方針を固めた。焼却炉の老朽化に加え、地元住民から炉の更新を望まない意見が出ていることなどが理由。廃止後は、ごみ処理施設で処分する。これに対し、市動物愛護協会は「家族の一員をごみとして扱うのは納得ができない」とし、市に撤回を求める要請書を提出。反対の署名活動も始めた。

 市資源循環推進課によると、施設は1962年に建設。ペットのほか、有害鳥獣や、道端で死んだ犬や猫などの「へい死獣」などを、専用炉で火葬・焼却している。17年度はペット3134体、有害鳥獣2850体、へい死獣1978体を扱った。

 廃止を決めた理由について市は、06年に更新した専用炉が老朽化した上、地元住民から更新を望まない声が上がっていることや、業務委託先の担当者の高齢化も進んでいることを列挙。加えて、ペットブームで民間のペット葬儀業者が市周辺に増えていることも要因に挙げる。

 廃止後は飼い主が、自分で業者に依頼するか、来年3月から本格稼働する新たなごみ処理施設(エコミル、同市長坂5丁目)で処分するかを選ぶことになる。市によると、小動物を専用炉で火葬しているのは横浜や川崎、藤沢など6市。その他の自治体は、通常のごみ焼却場などで焼却しているケースが多い。

 これに対し、市動物愛護協会は反発。小動物火葬施設の稼働停止の撤回や新施設の建設などを求める要請書を8月、市に提出した。

 協会の前理事長(64)は「結論ありきで拙速だ。『動物は家族の一員』と発言している市長に、よく意見を聞いてほしい」と市に再考するよう求めている。現在、3千筆を目標に、街頭やインターネットで廃止に反対する署名を集めており、10月にも市に提出したい考えだ。

 今月8日に開かれた市議会生活環境常任委員会で、市側が市議会12月定例会に、関連議案を提出することを検討していると報告。委員は突然の方針であることや協会への説明不足を指摘。エコミルで焼却するにしても、飼い主に配慮するよう求める意見も出された。


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