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横須賀・佐原城跡 埋もれた歴史に光 石碑周辺を整備

話題 神奈川新聞  2019年09月11日 17:48

佐原城跡周辺を整備した町内会メンバー =横須賀市佐原3丁目
佐原城跡周辺を整備した町内会メンバー =横須賀市佐原3丁目

 平家討伐で活躍した三浦一族の佐原十郎義連(よしつら)の居城として知られる佐原城跡周辺(横須賀市)を、地元の町内会が約2カ月かけて整備した。地域でもあまり知られていない城跡やその歴史を知ってもらうため、プロジェクトチームを発足。城跡を伝える石碑周辺の草木を刈り、道しるべなども設置した。

 義連は、横須賀・衣笠地域を拠点とした三浦一族の4代目三浦義明の子。平家を敗走させた「鵯(ひよどり)越(ごえ)の坂落」の一番駆けとして知られる。居城だった佐原城は衣笠城の出城として、東側を守る位置にあった。

 城跡には現在、遺構はなく、地域住民が1893(明治26)年に建立した石碑があるのみ。古くからの住民でさえ、その存在を知らないことが多いという。

 整備は、城跡近くの佐原町内会が今年4月、地域の歴史や街並みをまとめた冊子「佐原」を作成したことがきっかけだ。義連や石碑などを紹介したところ、町内会員から「城跡自体あまり知られていないし、手付かずのまま。周辺を整備しては」との声が上がったという。

 そこで、プロジェクトチームを町内会内に発足。7月から石碑周辺を覆う草木を除去し、メンバーの一人が提供した庭石を置き、歩きやすいよう樹木チップを敷いた。城跡までの道のりが分かるよう、道しるべ8基も設置。2カ月ほどかけて整備を終えた。

 石碑に刻まれた「『佐原十郎義連城跡』明治二十六年九月八日佐原里民建之」に合わせ、町内会は今月8日、整備完成を祝う式典を開く。町内会の石川宏会長(63)は「メンバーの地元を思う気持ちが強いと感じた。うれしく思っている」と喜び、中心メンバーの一人、長瀬弘さん(80)は「今回の整備が、少しでも地域活性化につながれば」と期待している。


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