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「いじめ対応怠った」元防衛大生が国を提訴

社会 神奈川新聞  2019年09月10日 05:00

上級生らからのいじめ被害について説明する元防衛大生の男性(左)と父親=横浜市中区
上級生らからのいじめ被害について説明する元防衛大生の男性(左)と父親=横浜市中区

 防衛大学校(横須賀市)でのいじめに適切な対応を怠ったとして、元防衛大生の男性(25)=埼玉県=が9日、国などに計約4500万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こした。

 訴状によると、男性は2013年4月に防衛大に入学後、1~3年時にかけ「指導」という名目で1カ月に10回以上、上級生の自室に呼び出され「服が汚いから帰れ」と怒鳴られるなど、上級生らからいじめを受けた。男性はうつ病を発症し、16年6月に休学。復学のめどが立たないことから、17年9月20日付で退校を命じられた。

 男性側は「学校側は学内アンケートなどを通じていじめを把握していたにもかかわらず、何も対応しなかった」などと主張。安全配慮義務違反があったとして、国家賠償法に基づき、国に賠償を求めた。

 さらに1学年上の男性に対しては、休日にも自室に来るよう強く迫るなど職務と関係ない私的制裁を行ったとして、民法上の損害賠償を求めている。

 原告の男性の代理人弁護士は9日、横浜市内で記者会見し、「新たな被害者を出さないためにも、国と防衛大の責任を明確にしたい」と主張。父親は「けがは治るが、心の傷は時間がたっても癒えないということを分かってほしい」と訴えた。

 防衛大は「速やかに訴状を確認し、適切に対応したい」とコメントした。 


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