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猛雨 命守るために(6)
消すまい 土地に刻まれた災禍の記憶

社会 神奈川新聞  2019年09月08日 13:22

「金井大ビャク第2公園」の周囲には住宅が建ち並ぶ=2018年10月、東京都町田市
「金井大ビャク第2公園」の周囲には住宅が建ち並ぶ=2018年10月、東京都町田市

 講師を務めた「防災地理調査」の今村隆正社長がスライドに投影したのは、個人宅で撮影した蔵の内部の写真だった。「壁にクリーム色の線と茶色い線が残っている。昨年の浸水を示す茶色い線より、120年以上前の水害の跡であるクリーム色の線の方が高い」

(1)「警戒レベル」手探り
(2)「全員避難」で混乱も

 蔵があったのは、昨年の西日本豪雨で大規模な浸水被害に見舞われた岡山県倉敷市真備町。今年8月、豪雨時の避難を家庭ごとに話し合う東京都の講座で、調査成果を伝えた。

 「自分の住む地域でどんな災害が起こりうるか。それを知らないと先に進めない。過去に起こったことは必ず繰り返す」

 受講者の1人で多摩川流域の東京都大田区に住む男性会社員(36)は複雑な表情を見せた。「住む場所を選ぶ時に過去の災害のことなんて気にしていなかった。どうすれば知ることができるのか」

 災禍の記憶をたどる手掛かりの一つに地名がある。

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