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教室に行こう
逗子市立逗子中学校(逗子市池子)

教室に行こう 神奈川新聞  2019年09月03日 14:00

向き合った命の証し 
心の傷をイメージ 「くしゃくしゃになった」


男子生徒が紙を丸めて心の傷を疑似体験した
男子生徒が紙を丸めて心の傷を疑似体験した

 7月16日、中学1年102人の総合的な学習の時間。「お願いします」と元気な声が体育館に響き、生徒たちが入ってきた。

 神奈川被害者支援センターの講師による「命の大切さを学ぶ教室」が行われた。冒頭、「朝、『行ってきます』とあいさつした人は?」という講師の問い掛けに、大半の生徒の手が挙がる。「家に帰ったら『ただいま』と言うのは当たり前だね。でも、もし君たちが何かの被害に遭った場合、家族は君たちの『ただいま』が聞けないんだよ」。日常の当たり前が、ある日突然奪われる。そんな不安が体育館を包む。

 「心の傷は見えない傷だけれど、どういう状態かイメージしてみよう」。講師の指示で、一人の男子生徒が一枚の紙を丸め、広げた。生徒は戸惑いながら「くしゃくしゃになった」。すると、講師が「そう、これが心の傷だよ。元には戻らないのです。だから、自分がされて傷つくことは、人にしてはいけないんだよ。傷ついた人に、なんて声を掛けますか?」と続ける。女子生徒が「『大丈夫?』って掛けます」と答え、寄り添うことが大きな安心になることを学んだ。


命の大切さと向き合った生徒たち
命の大切さと向き合った生徒たち

 「心の傷は見えない傷だけれど、どういう状態かイメージしてみよう」。講師の指示で、一人の男子生徒が一枚の紙を丸め、広げた。生徒は戸惑いながら「くしゃくしゃになった」。すると、講師が「そう、これが心の傷だよ。元には戻らないのです。だから、自分がされて傷つくことは、人にしてはいけないんだよ。傷ついた人に、なんて声を掛けますか?」と続ける。女子生徒が「『大丈夫?』って掛けます」と答え、寄り添うことが大きな安心になることを学んだ。

 実際に起きたいじめによる死亡事件を描いたアニメ「1ニュートンの勇気」も視聴した。生徒たちは涙ぐみながら、じっと目をそらさず見入った。「かわいそうだけでなく、いじめた人はなぜこんなひどいことをしたのだろうかと考えてほしい。命とは、自由に使える時間のこと。けれども、好き勝手に使うのとは違うよ。大切に使おうね」

 授業後の生徒の感想からは、命の大切さに向き合った様子が表れていた。「いじめで亡くなった人たちの無念を考えると、心が苦しい」「いじめられる側、いじめる側。共になりたくない」「ある日突然、命を奪われることもあると知った」

 日常の当たり前は、たったひとつの命の証しであることに、学年全員で向き合い、考えを深める貴重な時間となった。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/


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