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登戸児童殺傷
児童ら20人襲撃、自殺した男を書類送検 動機解明されず

事件事故 神奈川新聞  2019年09月02日 15:54

 川崎市多摩区の登戸駅近くの路上で5月、スクールバスを待っていた私立カリタス小学校(同区)の児童ら20人が殺傷された事件で、多摩署捜査本部は2日、殺人と殺人未遂、銃刀法違反(刃物の携帯)の疑いで、事件直後に現場で自殺した同市麻生区多摩美1丁目、無職岩崎隆一容疑者=当時(51)=を容疑者死亡のまま書類送検した。捜査本部は同日付で解散、同容疑者の人物像や動機は解明されないまま捜査は終結した。


児童と保護者計20人が刺され騒然とする、通学バスが留め置かれた現場付近=5月28日午前、川崎市多摩区
児童と保護者計20人が刺され騒然とする、通学バスが留め置かれた現場付近=5月28日午前、川崎市多摩区

 書類送検容疑は、5月28日午前7時40分ごろ、同市多摩区登戸新町の路上で、児童と保護者を次々と柳刃包丁で襲い、同校6年の女児=当時(11)、東京都多摩市=と外務省職員の男性=当時(39)、同世田谷区=を殺害、女性(45)と児童17人に重軽傷を負わせた、としている。同容疑者は直後に現場で自ら首を刺して自殺した。

 捜査本部は、停車中のスクールバスのドライブレコーダーに襲撃の様子が記録されていたことから同容疑者の関与を断定した。同22日には現場や同校周辺の防犯カメラに、同24日には現場周辺の防犯カメラにそれぞれ同容疑者と似た人物の姿が写り込んでおり、事前に下見をした上で同校の児童を狙った計画的な犯行の可能性がある。

 捜査本部によると、同容疑者は長年無職で、近年の交友関係は見当たらなかった。自宅で過ごす時間が長く、他者とのコミュニケーションがほとんどない状態だったとみられる。自宅からは同容疑者のノートも押収されたが、事件に関する記述などはなかった。

 これまでの捜査本部の調べで、今年1月には生活ぶりを心配した同居の親族が手紙を2度書き、「引きこもり」という言葉に強く反発した同容疑者が激高して手紙を破く出来事があったことも判明しているが、事件との関連は確認できなかった。同容疑者の親族が同校出身だったが、同校に対して恨みを募らせているような言動も把握できなかったという。


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