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登戸児童殺傷
容疑者死亡のまま、書類送検へ 動機解明には至らず

事件事故 神奈川新聞  2019年09月02日 05:00

事件発生後、現場には数多くの花や菓子などが手向けられた=5月29日朝、川崎市多摩区
事件発生後、現場には数多くの花や菓子などが手向けられた=5月29日朝、川崎市多摩区

 川崎市多摩区の登戸駅近くの路上で5月、私立カリタス小学校(同区)の児童と保護者計20人が殺傷された事件で、多摩署捜査本部は2日にも、殺人と殺人未遂、銃刀法違反(刃物の携帯)の疑いで、事件直後に現場で自殺した同市麻生区多摩美1丁目、無職岩崎隆一容疑者=当時(51)=を書類送検する方針を固めた。捜査は約3カ月に及んだが、捜査本部によると、動機の解明には至らなかった。

 事件は、5月28日午前7時40分ごろ、同市多摩区登戸新町の路上で発生。同容疑者は両手にそれぞれ柳刃包丁を持ち、スクールバスを待っていた同校の児童18人と保護者2人を次々と刺したり切り付けたりして、6年生の女児=当時(11)、東京都多摩市=と外務省職員の男性=当時(39)、同世田谷区=を殺害し、女性(45)と児童17人に重軽傷を負わせた疑いが持たれている。同容疑者は直後に現場近くで自ら首を刺して自殺した。

 捜査本部によると、現場に停車していたスクールバスのドライブレコーダーなどに襲撃の様子が記録されていた。

 防犯カメラの解析などから、事件当日に自宅を出た同容疑者は最寄り駅から電車で登戸駅まで移動した後、そのまま徒歩で現場に向かったとみられる。事件6日前と4日前には、現場や同校周辺の防犯カメラに同容疑者と似た人物の姿も写り込んでいた。

 捜査関係者によると、同容疑者の親族が同校出身だったことも分かった。同校の児童を狙った計画的な犯行の可能性もあるが、同容疑者が同校に対して恨みを募らせているような言動は把握できなかったという。

 現場近くのコンビニ前には同容疑者のものとみられるリュックサックが置かれ、中には包丁2本が入っていた。この2本と凶器の柳刃包丁2本は、2月に東京都町田市や川崎市麻生区の店舗で同種の商品が販売されていたことが確認された。ただ店舗の防犯カメラへの写り込みや目撃情報はなく、同容疑者の購入を裏付けることはできなかった。

 捜査本部は、同容疑者の職歴についても数十年間さかのぼって調べたが判然とせず、近年の交友関係も見当たらなかったという。


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