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さらば海辺の文化芸術拠点 横浜のBankART閉館へ

カルチャー 神奈川新聞  2017年09月22日 10:55

閉館することになったBankART Studio NYK=横浜市中区
閉館することになったBankART Studio NYK=横浜市中区

 横浜市中区の日本郵船倉庫を利用した文化芸術拠点「BankART Studio NYK(バンカート・スタジオ・エヌワイケー)」が2018年4月末までに閉館することになった。横浜らしい臨海部の大規模アートスペースとして05年にオープン。「横浜トリエンナーレ」のメイン会場になるなど、先駆的な文化芸術に親しめる場として愛されてきた。

 施設は地上3階建てで、総床面積3600平方メートル。1952年に物流倉庫として建造された。大空間を生かしたホールやギャラリー、カフェなどを備え、食に代表される生活文化や都市、祭りなどをテーマに多彩な企画を施設内外で展開。市民向け講座「BankARTスクール」や、アーティストが異文化の中で創作活動を行い、交流を図る「アーティスト・イン・レジデンス」も積極的に行ってきた。

 市は、所有する日本郵船から賃借していたが、市文化観光局によると、日本郵船との賃貸借契約の更新交渉で合意に至らなかった。市の担当者は「引き続き活用できると信じて交渉を続けてきたが、郵船側から土地の有効活用を検討していきたいとの趣旨で説明があった」としている。

 市は公募で選ばれた運営団体に施設を無償で貸与するとともに運営費の一部を補助してきた。運営団体のNPO法人「BankART1929」の池田修理事長(60)は「市内などに複数の拠点があるので、今後もBankARTとしての活動は続けていく」と説明している。市は、これまで施設が担ってきた事業の一部を継続できるか検討を始める。


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