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平塚・個人情報持ち出し
渡部市議に辞職勧告 「反省するが辞職せず」選挙利用否認

社会 神奈川新聞  2019年08月30日 05:01

 4月の平塚市議選で初当選した渡部亮氏(40)=無所属=が市職員時代に市民の個人情報などを持ち出したとされる問題で、同市議会は29日の本会議で、渡部氏に対する辞職勧告決議を賛成多数で可決した。決議には法的拘束力はなく、渡部氏は改めて辞職を否定した。

「信頼損なう」と批判

 決議案は清風クラブ、公明ひらつか、湘南フォーラムの主要3会派が提出。採決で共産党市議団を含め計17人が賛成した一方で、無所属議員7人全員が「警察も捜査していない状況で時期尚早」と反対した。

 決議では「公務員としてあるまじき行為で、社会人として規範に背くもの。市議として市民の信頼を著しく損なうもの」と批判。「事態の重大さを真摯(しんし)に受け止め、自らの意思で直ちにその職を辞すること」を求めた。

 決議案を提出した諸伏清児氏(清風クラブ)は「渡部氏本人が市の調査で事実関係を認めている。早い段階で議会の姿勢を示すべきだ」と説明した。

 渡部氏は昨年12月まで市職員として在籍し、市のパソコンからUSBメモリーで個人情報などを持ち出した疑いが持たれ、市が刑事告発の準備を進めている。

「反省するが辞職せず」
渡部氏、選挙利用を一転否認

 辞職勧告決議を受けた渡部亮氏は29日、議会内で取材に応じ、「持ち出した(個人)情報を選挙活動に利用したことは一切ない」とこれまでの説明を一転。さらに「情報を持ち出したことは反省しているが、不正な利益を図る目的はなく辞職する必要はない」との考えを示した。

 市の調査では渡部氏は2度にわたり、約3万2千件の情報を持ち出そうとし、そのうちイベント参加者の名簿約250件について持ち出しを認めた。渡部氏は8日の会見で、持ち出したデータについて「選挙スタッフに渡した」と説明。しかし、この日は「記憶があいまいで勘違いだった。スタッフに確認したところ、データを渡していなかった」と発言を修正した。

 また、データを持ち出したUSBメモリーを市の調査で提出したとし、「メモリーが壊れていると言われ返却されたので処分した」と説明。市によると、メモリーはデータが読み取れない状態だったが、提出前日に何らかの操作がされた形跡があったという。ある市幹部は「渡部氏はこれまでの調査でも説明を二転三転させている」と不信感を募らせている。


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