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SUP使ってごみ拾い、7年目 広がる関心

横浜みなと新聞 神奈川新聞  2019年08月26日 09:54

SUPを楽しみながらごみ拾いをする参加者=大岡川河口域
SUPを楽しみながらごみ拾いをする参加者=大岡川河口域

 ボートに立ってパドルをこぐスタンドアップパドルボード(SUP)を楽しみながらごみを拾う清掃活動「リバークリーンSUP」が横浜市中区の大岡川で7年目を迎え、関心が広がりを見せている。今夏は旅行会社と初めて連携し、多くの初心者が活動に加わった。SUPに適した都市部の水域は、生態系への影響が懸念されている海洋プラスチックごみ問題を身近に学ぶ場にもなっている。

 リバークリーンSUPは、地元の愛好者らが2013年春に大岡川で創立した「横浜SUP倶楽部(くらぶ)」が自主的に始めた。代表の柿澤寛さん(55)は「誰もが安全に楽しめる美しい水辺にしたい。そのためには、護岸や川面のごみを見て見ぬふりはできなかった」と、活動を始めた6年前を振り返る。


たも網を使ってごみをすくい上げる家族連れ
たも網を使ってごみをすくい上げる家族連れ

 柿澤さんらは、大岡川の河口に広がる横浜・みなとみらい21(MM21)地区近くまでこいでゆき、水面に浮かぶプラごみを見つけるとパドルを器用に操って回収する。SUPを楽しみながら清掃活動を行う様子は多くのメディアで紹介され、次第に注目されるようになった。

 旅行大手JTBは、こうした活動に賛同し、地域の環境を守るための社会貢献ツアーの一環でリバークリーンSUPを企画。初開催となった今月10日、募集人員を超える45人の家族連れや若者たちが参加した。ほとんどが初心者で、公認インストラクターである柿澤さんらメンバーから手ほどきを受けて、SUPに乗ってごみ拾いに挑んだ。


初心者のためのレクチャーを行う柿澤さん
初心者のためのレクチャーを行う柿澤さん

 今回、初めてSUPを体験したという会社員杉浦巴架さん(32)は「ごみを回収することはとても難しいことが分かった。捨てない努力が何よりも必要ですね」と汗をぬぐった。家族4人でボートに乗ってごみを回収した小学1年の滝沢花怜さん(7)は「コンビニの袋が多かった。海の生き物が間違って食べてしまう前に拾えてよかった」と笑顔で話した。

 横浜SUP倶楽部はこれまでも、地域の住民や小学生、地元団体や企業とともに、大岡川の護岸や水面の清掃活動を定期的に行っている。柿澤さんは「プラごみへの人々の意識が変わり始めている。大岡川からごみがなくなる日は必ず来る」。そう信じて、今後もさまざまな団体と連携を図りながらリバークリーンSUPを続けることにしている。


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