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笠、後藤氏の民進離党 「いら立ち」が背中押す

政治行政 神奈川新聞  2017年09月17日 02:00

離党届を提出し、民進党本部の役員室を出る笠氏(右)と後藤氏=15日
離党届を提出し、民進党本部の役員室を出る笠氏(右)と後藤氏=15日

 民進党に離党届を提出した笠浩史(52)=9区=と後藤祐一(48)=16区=両衆院議員は、蓮舫前代表が辞任を表明した7月下旬から離党を検討していた。2人が決断の理由に挙げたのは、共産党との選挙協力に象徴される「左寄り路線」への反発。加えて世代交代が進まないことへのいら立ちや、新党結成を巡る焦りが背中を押した。

 「鳩山(由紀夫元首相)、菅(直人元首相)などの第1世代は野田(佳彦元首相)、前原(誠司代表)といった第2世代を育てたが、第2世代は細野(豪志元環境相)や馬淵(澄夫元国土交通相)など下の世代を徹底的につぶした」

 前原代表が誕生してから5日後の9月6日。後藤氏は県連役員会で、民主党時代からの不満をぶちまけた。「くだらない世代間闘争でいつまでたっても同じことが繰り返される」。事実上の離党宣言だった。

 怒りの矛先を向けたのは、2015年の党代表選後に発足した岡田(克也)執行部。「岡田代表は(代表選で敗れた)細野さんを政調会長にしたが、重要な決定に関わらせなかった」。離党届提出後の会見でも「細野政調会長とまとめたアベノミクスの対案も、党内で聞く耳を持たれなかった」と批判した。

ギリギリ


 7月の東京都議選で「都民ファーストの会」が圧勝し、小池百合子都知事を核とする新党構想が動き始めたことも、少なからぬ影響を与えた。

 8月1日の党川崎市総支部協議会。参加者によると、笠氏はこの席で「党代表選には全く興味がない。動くなら代表選前がいい」と発言。国会対策委員長代理の要職にあったため思いとどまったが、腹は決まっていた。

 後藤氏は今月2、3日に箱根町で開かれた連合の研修会で「『日本ファーストの会』が神奈川に候補者を擁立したら全滅する。県連代表として皆を救うためにどうしたらいいか真剣に考えている」と表明。6日の県連役員会でも「小池新党的なものはわれわれ(細野派)が動かないと始まってしまう」と出遅れに対する焦りを隠さなかった。

 2人が離党届を提出した15日。笠氏と親しい前知事の松沢成文氏(参院神奈川選挙区)は「ギリギリセーフ。これ以上遅いと新党構想に間に合わなかった」と明かし、決断を歓迎した。

わがまま


 「自分と一緒にやっていく思いのある人は、もし党が変わっても応援する」

 笠氏は13日、党川崎市総支部協議会で地方議員にこう呼び掛けた。後藤氏も「県連に所属する100人の仲間と信頼関係を維持したい」と語る。好意的な受け止めの一方、わがままと捉える向きもある。

 ある県議は「(県連代表として)横浜市長選で『党が分裂しないように』とか、『選挙に強い県連をつくる』とか言っていたのは何だったのか」と後藤氏に憤る。笠氏に対しても、県連関係者は「すぱっと辞めればいいのに、徐々に(有権者や党関係者に辞意を)伝えてから辞めた」と批判する。

 いくつもの理由が重なり、ついに離党を決意した2人。別の国会議員はしきりに惜しみながらこう総括した。

 「離党理由は要するに、細野派が党内で実権を握れなかったからだ。このままいても党の中枢になれない」。別の国会議員は「常に自分にフォーカスが当たっていないと気が済まない。『僕ちゃん党』でもつくったらどうか」と突き放した。


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