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アオバト、謎の行動に迫る 地球博物館で特別展 小田原

話題 神奈川新聞  2019年08月21日 06:00

逆さになって餌を取るなどアオバトの変わった生態が分かる
逆さになって餌を取るなどアオバトの変わった生態が分かる

 大磯・照ケ崎海岸の岩場に飛来して海水を飲むことで知られるアオバトについての特別展が、県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)で開かれている。アオバトの調査を長年にわたり続けている野鳥観察グループ「こまたん」との共催で、海水を飲む謎の行動を映像などで紹介している。

 アオバトは日本や台湾、中国南東部からベトナムにかけて生息。森にすみ、春から秋にかけて海水などを飲む。大磯に飛来するアオバトは丹沢山地にすんでいるとみられる。

 特別展ではアオバトの体のつくりや羽の構造から、海水を飲む行動、森林での子育ての様子、冬季の餌取りなどの生態までを標本や解説パネル、映像などで紹介。床面には4メートル四方の丹沢山地から相模湾を含む航空写真があり、海水を飲みに移動するアオバトの飛行ルートを実際に確認することができる。

 海水を飲む理由については▽食べ物の不足栄養分を補う▽繁殖期のミルクの分泌で不足した栄養分を補う-などの仮説を紹介しているが、いずれも決め手に欠けるという。


丹沢から大磯丘陵に至るアオバトの道筋を1万2500分の1の航空写真で見ることができる
丹沢から大磯丘陵に至るアオバトの道筋を1万2500分の1の航空写真で見ることができる

 このほか、一部に喉を赤くしているアオバトがいるのは赤い果実をひなに与えようと吐き出したためだったり、緑に見える羽が実は青と黄色の羽が合わさった色だったりと、かなり専門的な雑学も知ることができる。

 果実を食べるアオバトは丹沢山地から大磯までの20~30キロを往復する間、ふんとして種をまいており、丹沢の森林保全にも役立っているという。同館は「アオバトを守ることが、森の保全にもなることを知ってほしい」と話している。

 11月10日まで。8月24日には午前11時から紙芝居「アオバトたちの大冒険」が上演される。入館料(常設展含む)は大人720円、20歳未満400円、中学生以下無料など。問い合わせは、同館電話0465(21)1515。


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