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地獄の釜開いた1日 閻魔詣に家族連れなど300人 秦野

話題 神奈川新聞  2019年08月20日 05:00

ちょうちんに明かりがともり、幻想的な雰囲気に包まれた境内。閻魔堂はこの奥にある=16日夜、秦野市蓑毛
ちょうちんに明かりがともり、幻想的な雰囲気に包まれた境内。閻魔堂はこの奥にある=16日夜、秦野市蓑毛

 秦野市蓑毛の蓑毛大日堂境内の閻魔堂(えんまどう)で16日、日頃の行いを懺悔(ざんげ)し精進を誓う「閻魔詣(もうで)」があった。地獄の釜のふたが開き、罪人が責めを免れるとの言い伝えがある8月16日に合わせた伝統行事で、家族連れなど約300人が訪れた。

 閻魔詣は、市民有志らでつくる「秦野みのげ文化の会」が毎年開いており、16日に参拝すると、無病息災や延命長寿の功徳があるとされる。

 市指定重要文化財の十王像に見入る人や、閻魔を題材にした紙芝居を楽しむ人の姿も。境内には220個のちょうちんや65本の赤い旗が並び、訪れた人はスマートフォンでの撮影などにいそしんだ。

 家族3人で訪れた同市尾尻の安藤真里枝さん(54)は「初めて来たが、幻想的でとても良かった。閻魔様の像に歴史を感じた」と満足げ。同会仏像建物修復部会長の小野文男さん(69)は多くの来場者に「ありがたい」と笑顔を浮かべた。

 蓑毛大日堂や閻魔堂などは国登録有形文化財だが、近年は老朽化が進み、修復が課題となっている。それだけに文化財への関心の広がりが大切になってきており、小野さんは「京都や奈良に並ぶ文化財が秦野にあることや、地元の歴史と文化を知ってほしい」と実感を込めた。


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