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「表現の不自由展」中止に抗議 作品をドキュメント展示

社会 神奈川新聞  2019年08月19日 05:00

「表現の不自由展」の中止への抗議の意味を込めたドキュメント展示。右から2人目が石川さん=横浜市中区、2019年8月18日撮影

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」内の企画展「表現の不自由展・その後」が中止されたことへの抗議の意を込め、アーティストらでつくる表現者集団「SYプロジェクト」は18日、不自由展の出展作品の画像などを集めたドキュメント展示を横浜市中区の県民ホールギャラリーで開いた。不自由展実行委員会と協力のもと1日限定の開催だったが、メンバーは今後も全国で実施したいとしている。

 同日まで同ギャラリーで開かれた美術展「ノー・ウォー横浜展」のSYプロジェクト展示エリアで急きょ開催した。不自由展の出展作品16点の説明文や作品の画像、実行委による開催趣旨などを紹介。河村たかし名古屋市長が中止の直前に批判した作品「平和の少女像」のオマージュとして、椅子に座った状態に設置されたチマ・チョゴリも展示した。

 SYプロジェクトは、不自由展が中止されたことについて「自由な表現空間を奪う暴力」と抗議。美術家として一連の動きに危機感を感じ、実行委に連絡を取って実現させたという。

 メンバーの石川雷太さんは「アートは受け手により見方が変わり、だからこそ相互のコミュニケーションが大事だ。ドキュメント展示でそうした議論ができれば素晴らしいと思った」と説明。河村市長の中止要請や菅義偉官房長官による補助金交付を巡る言動に関しては「自由な解釈を奪うもので、テロ予備軍の後押しをしたようにも見えた。検閲ととられても仕方ない」と批判した。

 熱心に作品説明を読んでいた横浜市内のアーティスト、河野さおりさん(46)は「政治的なことも展示して議論することが大事だ。ぜひ再開してほしい」と語った。 


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