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住民考案、いなりずし好評 漁港で採れた海藻などが具材

話題 神奈川新聞  2019年08月17日 12:32

「『新宿稲荷』が地域への愛着を持つきっかけになれば」と期待する田中さん=逗子市新宿5丁目
「『新宿稲荷』が地域への愛着を持つきっかけになれば」と期待する田中さん=逗子市新宿5丁目

 新宿稲荷神社(逗子市新宿5丁目)近くで生まれ育った女性が、神社の歴史や地域の魅力を知ってもらおうと考案したいなりずしが、地元を中心に好評を得ている。近くの漁港で採れた海藻アカモクなどを具材に使用。女性は「食を通し、まちに愛着を持ってもらえたらうれしい」と話している。

 考案したのは、市内に住むNPO理事長の田中美乃里さん(41)。

 小坪漁港などで採れたアカモクのほか、キュウリ、紅ショウガなどを酢飯に混ぜ合わせ、油揚げに詰めた。神社で月に1度、開かれてきた「新宿稲荷市」など、主に市内で販売している。

 きっかけは、市商工会が5年ほど前に企画した、アカモクを活用したレシピのコンテストだった。

 田中さんにとって、神社は「楽しい思い出をたくさんくれた場所」。幼い頃から地域住民と交流したり、納涼祭でおはやしを披露したりしてきた。


田中さんが手作りした、神社の紹介文やアカモクの特徴を載せた包装紙
田中さんが手作りした、神社の紹介文やアカモクの特徴を載せた包装紙

 神社の魅力を発信するチャンスと考え、「新宿稲荷」という名のいなりずしを思い付いた。包装紙には「逗子市新宿の鎮守として、産業振興・商売繁栄・安産育児の守護・庶民の財産生命生活安定の神として崇(あが)められている」と神社の紹介文やアカモクの特徴なども載せた。

 購入者からは好評を得ている。「こんなおいなりさんは初めて」「すごくおいしかった」など、わざわざ電話で伝えてくれる人もいる。「当日朝に早起きして作るので、そうした言葉が励みになる」とほほ笑む田中さん。「海沿いの穏やかなまちの、決して派手ではない神社だけれど、その魅力を伝えたい」と話している。

 3個380円。18日に予定される新宿稲荷市や、9月14日の納涼祭で販売される。


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