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沖縄戦の記憶(3)
明暗を分けたガマ

社会 神奈川新聞  2019年08月17日 05:00

 サトウキビ畑が広がる沖縄本島中部の読谷村。木々が生い茂る一角に自然壕(ごう)「チビチリガマ」はある。入り口に立つとむせ返るほどの熱気を帯び、深い漆黒の闇が広がる。


沖縄県地図

 第2次世界大戦末期の1945年4月、米軍はこの地に無血上陸した。本土決戦の時間稼ぎとして沖縄は「捨て石」にされ、日本軍は抵抗しなかった。

 約140人の住民が避難したチビチリガマの壕内は米兵が姿を現したことで混乱を極め、83人が命を絶った。集団自決(強制集団死)だった。一方、1キロほど離れた別の自然壕「シムクガマ」に逃れた約1千人は全員生き延びたとされる。

 なぜ明暗が分かれたか。比較すると鮮明になる。二つの壕の記憶を継承し、その対比から今に連なる教訓を学びとる試みが注目されている。ただ、チビチリガマは遺族の要請で立ち入りが制限されており、村はその惨状を伝えるジオラマを昨年開館したばかりの博物館「ユンタンザミュージアム」に設けた。

 「自ら考え、戦禍を繰り返さないための答えを導き出してほしい」。博物館を運営する村教育委員会文化振興課課長の上地克哉さん(51)は、チビチリガマのジオラマとシムクガマのパネル展示を併設する意図を語る。

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