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五穀豊穣願う炎の軌跡 「瓜生野百八松明」 秦野

カルチャー 神奈川新聞  2019年08月16日 06:01

たいまつを振り回し、炎の中で五穀豊穣と悪疫退散を祈願した瓜生野百八松明=14日夜、秦野市南矢名
たいまつを振り回し、炎の中で五穀豊穣と悪疫退散を祈願した瓜生野百八松明=14日夜、秦野市南矢名

 五穀豊穣(ほうじょう)と悪疫退散を祈るお盆の行事「瓜生野百八松明(うりうのひゃくはったい)」が14日夜、秦野市南矢名の瓜生野地区で行われた。住民らからなる保存会のメンバーが火が付いたたいまつを振り回すと、見物客らから大きな歓声が上がった。

 古くは室町時代から同地区に受け継がれてきたとの説もあるお盆の時期の伝統行事で、1975年には市の無形民俗文化財に指定されている。

 保存会の面々が長さ2、3メートルの麦わらを直径30センチに束ねてたいまつを作り、権現山(約244メートル)の山頂へ。日没後、メンバーら約50人は火の付いたたいまつを担いで山を下り、麓にある龍法寺の門前で勢いよく振り回した。

 火の粉や灰が周囲に飛び散る中、行事の後半は激しい雨に見舞われたが、見物客らからは「回せ」「雨に負けるな」といった声援が盛んに送られた。カメラを構え、炎の軌跡を追う愛好家の姿も目立った。

 瓜生野百八松明保存会長の尾澤英太郎さん(71)は「南矢名出身の人も帰ってきてくれることがうれしい。行事を子や孫の世代まで継いでいきたい」と語った。

 近くの広場では江戸時代から伝わる盆踊りもあり、地域住民らが夏の夜を楽しんでいた。


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