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核廃絶、世界で協力を 被爆者が体験語る 鎌倉

社会 神奈川新聞  2019年08月15日 05:00

「もう2度と核兵器を使わせてはならない」と訴えた伊達さん=鎌倉市川喜多映画記念館
「もう2度と核兵器を使わせてはならない」と訴えた伊達さん=鎌倉市川喜多映画記念館

 原爆投下翌日から広島市内で救護活動などに当たり、被爆した伊達昭二さん(92)=鎌倉市=による講演が14日、市川喜多映画記念館(同市雪ノ下)で行われた。伊達さんは74年前に目にした惨状を語り、「核廃絶に向け、世界中の人が協力することを願う」と訴えた。

 伊達さんは広島県福山市に生まれた。陸軍船舶部隊の教育隊に配属されていた1945年8月6日、「『ピカドン』が落とされ、広島市が壊滅状態」と上官に言われ、翌7日から市内で生存者を救護したり、遺体を練兵場に安置したりする任務に当たった。

 練兵場で、若い女性に3歳の息子の火葬を頼まれた。腹部が焼け残ってしまい、女性と2人でもう一度、火葬したという。伊達さんは息子の名前を呼びながら、遺骨を土瓶に入れた女性の様子を話し、「市民が火葬をさせられる核兵器なんて使わせてはならない」と語気を強めた。

 道端に転がる遺体に足が震えたことや、原爆で顔にひどいやけどを負った姉を思い、自責の念に苦しむ女性との出会いについても語った伊達さん。「世界の国々が核兵器禁止条約に署名・批准してほしい」と訴え、「核の廃絶に向け、世界中の人々が連帯し、協力していくことを願う一人です」と結んだ。

 講演後、市内に住む久保恵理子さん(64)は「原爆の恐ろしさを伝え続ける大切さを実感した」と話した。講演は、映画「ひろしま」の上映後に行われた。


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