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「ノリタケ」の灰皿、70年ぶり“里帰り” 横浜で展示

話題 神奈川新聞  2019年08月13日 11:47

米国から約70年ぶりに里帰りした灰皿=横浜市中区
米国から約70年ぶりに里帰りした灰皿=横浜市中区

 洋食器専門店「宝田商店」(横浜市中区)が終戦直後に製作した高級陶磁器のブランド「ノリタケ」の灰皿が、約70年ぶりに米国から“里帰り”した。専務の宝田博士さん(46)がネットオークションに出品されているのを見つけた。ノリタケの洋食器は終戦後、進駐軍将校や外国船の船長らから人気を集め、専門店として歩み始めたばかりの同店が、外国人の顧客に配る記念品として製作したものとみられる。

 灰皿は直径12・5センチ、厚さ2・5センチの白磁(ボーンチャイナ)。4カ所に絵付けされた真っ赤なバラが目を引く。ピンク色に塗られた縁には、同店の店名や住所、当時の電話番号とともに、英語で日本を代表する陶磁器ブランド「ノリタケチャイナ」と記されている。

 博士さんが世界最大級のインターネットオークションサイト「eBay(イーベイ)」で見つけ、7月初旬に米国から取り寄せた。製造時期を知る手掛かりとなるバックスタンプ(裏印)を調べた博士さんは「1946年から53年の間にノリタケの生地を使い、宝田商店が絵付けをしたものではないか」とみる。

 父親で4代目代表の良一さん(71)は「ノリタケの洋食器は、横浜に寄港した外国人船長や日本で暮らす外資系企業の幹部に人気が高く、当時から米国などに輸出していた」と説明。「灰皿はそうした外国人の常連客に記念品として配ったものだろう」と推察する。

 同社は希少性の高い灰皿を非売品とし、洋食器専門店「タカラダ元町本店」で展示している。博士さんは「戦後の復興期、外国人富裕層を相手に、日本が誇るブランドで商売をすることで、新しい日本をつくろうとした当時の横浜の人々の気概を感じてほしい」と話している。問い合わせは同店電話045(641)0057。


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