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Road to 2020 KANAGAWA
470級・吉田、吉岡組、銀で五輪へ 地の利生かし快挙

スポーツ 神奈川新聞  2019年08月10日 05:00

銀メダルを掲げる吉田(左)、吉岡組=藤沢市の江の島ヨットハーバー
銀メダルを掲げる吉田(左)、吉岡組=藤沢市の江の島ヨットハーバー

 セーリングの470級世界選手権最終日は9日、藤沢市の江の島ヨットハーバー沖で上位10艇によるメダルレース(最終レース)が行われ、女子は前回覇者の吉田愛、吉岡美帆組(ベネッセ)が銀メダルを獲得した。日本勢最上位で3位以内の条件を満たし、セーリングの日本勢で最初の東京五輪代表に決まった。

連覇逃すも実力発揮

 地元セーラーとしての威信を懸けた戦いを笑顔で終えた。世界ランク6位の吉田、吉岡組が日本人トップの銀メダルを手にし、セーリングでは一番乗りとなる東京五輪代表の座を勝ち取った。


女子470級で銀メダルを獲得した吉田(左)、吉岡組=神奈川県江の島沖
女子470級で銀メダルを獲得した吉田(左)、吉岡組=神奈川県江の島沖

 初の連覇はならなかったが、「代表に内定したことが一番」と吉田は安堵(あんど)した。江の島を練習拠点にする2人にとって、「優勝が期待されている状況で、地の利を生かせるか問われている」(吉田)という大きな重圧から解放されたからだ。

 メダルレースは、リオデジャネイロ五輪金メダリスト・ミルズがいる世界ランク1位の首位・英国チームを1ポイント差で追う展開。終始、宿敵が行く手を阻み「抑えられて抜くのが難しかった」と吉田は言うが、組んで7年目のペアに慣れ親しんだ海が味方した。「江の島らしいシーブリーズとうねりがあり、練習通りにレースができた」。吉岡は落ち着きを保ってレース上位争いに躍起にならず、チームは8着でフィニッシュ。前日までつけた総合2位を冷静に守り抜いた。

 本番を見据えた駆け引きはもう始まっている。4日間11レースの予選では、他国チームからの厳しいマークに苦しむ場面もあり、進行妨害の抗議を受けてその場で720度回転する罰則が科されて出遅れるなど、10位以下を4度も経験。それでも2度の1着で総合順位を維持するなど前回女王の実力を発揮。リオ五輪時と比べ、「気持ちの浮き沈みがなくなった」と吉田が言うように、世界で戦う上での精神面がタフになっている。

 5位だった前回五輪の雪辱に燃える2人。吉田は「この銀メダルを金色に変えていく」と、日本女子初の偉業を江の島で果たす夢を描いた。

セーリング470級 1973年にフランスで設計された船の長さ(4・7メートル)から取って「ヨンナナマル級」と呼ぶ。女子は1988年のソウル五輪から採用され、多くの競技者が増えた。2024年パリ五輪からは男女混合種目になる。


重圧耐え結果残した


 日本セーリング連盟・河野博文会長の話 重圧に耐える精神力があったからこそ2人は結果を残せた。銀メダルといえど代表の内定を早々と決め、「本当におめでとう」と言葉を贈りたい。

期待通り内定し安心

 貝道和昭・県セーリング連盟会長の話 期待した通りに内定し、安心している。運営のサポートも地元が一丸となって協力してくれた。


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