1. ホーム
  2. 話題
  3. 40年越しの児童画展、藤沢 障害児らの力作800点

40年越しの児童画展、藤沢 障害児らの力作800点

話題 神奈川新聞  2019年08月09日 05:00

約800点の水彩画などが並ぶ「児童画展」=藤沢市
約800点の水彩画などが並ぶ「児童画展」=藤沢市

 藤沢市西富にアトリエを構える画家鈴木敬司さん(64)が手掛ける「児童画展」が11日まで、藤沢駅南口の商業施設「ODAKYU 湘南 GATE」6階の藤沢市民ギャラリーで開かれている。入場無料。

 準備期間も含めて40年越しの展示会で、当初は銀行の空きスペースを借りてスタート。教え子の中で、とりわけ障害児・者の表現力の開花に力を注いできた鈴木さんは「継続は平たんなものではなかった」と振り返った。

 会場には、鈴木さんが週1回、藤沢市内の4カ所の公民館で開いている絵画教室に通う児童や卒業生ら約80人が描いた水彩画、油彩画など800点余りが並ぶ。

 卒業生で知的障害のある松田安弘さん(58)は、30年以上前に鈴木さんの教室で絵画を学び始めた。今回出展した作品では、点描の手法で2匹の魚が水中で泳ぐ様子を色鮮やかに描き、来場者を引きつけている。会場を訪れた母親の路子さん(81)は「絵を習い始めた頃は渦のような模様しか描けなかった。ここまで来るとは」と感慨深い様子で語った。

 このほか、自画像や動物、家族、クリスマスなどの季節行事など、子どもたちが心を込め、自由な発想で描いた作品が会場を明るく彩っている。

 鈴木さんは「コンクールで1位になるような作品ではないかもしれない。ただし、大人の視点にはない、子どもらしさや素直さが表現され、感動できる絵に仕上がっている」と話している。


シェアする