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核廃絶へ作品で訴え 高津区で9日まで原爆展

社会 神奈川新聞  2019年08月06日 05:00

被爆者の体験談を基に、広島の高校生が描いた絵が展示されている原爆展=高津区役所、2019年8月5日午前11時50分ごろ撮影
被爆者の体験談を基に、広島の高校生が描いた絵が展示されている原爆展=高津区役所、2019年8月5日午前11時50分ごろ撮影

 広島と長崎の原爆被害を見つめ、平和への思いを新たにする「核兵器廃絶のための高津区原爆展」が5日、川崎市の高津区役所で始まった。同展実行委員会の主催。被爆者の体験談を基に広島の高校生が制作した絵画や、平和への祈りを込めた区民の俳句など約70点を展示している。9日まで。

絵画や俳句、友禅染も

 高校生の絵画は、広島平和記念資料館が所蔵するもので、複製品を借り受けて36枚を展示した。原爆投下直後に防火用水に群がって亡くなる人々や、広島駅付近で生死不明の人たちを踏み分けながら人々が避難する様子などを、証言をベースに高校生が約1年かけて仕上げたという。

 川崎市民が手掛けた作品も展示された。市内最高峰の匠(たくみ)として認定された「かわさきマイスター」で友禅染作家の石渡弘信さん(76)は、友禅染「ノーモア ヒロシマ ナガサキ」を出展。爆風と熱線にさらされた街中をイメージして布を染め上げた力作で、制作には半年以上を費やした。

 このほか、原爆をテーマに詠み上げた俳句や反戦を訴えるTシャツなど、平和を願う市民の思いが凝縮した作品も並べた。区内の市立東橘中学校3年生が2006年以降続ける平和活動も紹介。広島市への修学旅行の際に、生徒らが自主的に千羽鶴の奉納に取り組んでいる様子などを写真を交えて伝えている。

 実行委員長の高山暁子さん(66)は「原爆被害の悲惨さを知ることで、核兵器はあってはならないものと認識してほしい。報道を見るだけでなく実物を見てもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 午前9時から午後5時まで(最終日は午後3時まで)。入場無料。


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