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すてきナイス粉飾疑惑
6年分の決算訂正 15、18年は最終赤字に

社会 神奈川新聞  2019年08月01日 21:07

すてきナイスグループの本社ビル=横浜市鶴見区
すてきナイスグループの本社ビル=横浜市鶴見区

 粉飾決算疑惑が持たれているすてきナイスグループ(横浜市鶴見区)は1日、「不適切な会計処理」があったとして、2014年3月期から19年3月期の6年分の決算を訂正し、各期の有価証券報告書(有報)を関東財務局に提出した。当初は黒字だった15、18年3月期は最終赤字となった。同社は「法令順守意識の欠如」などが原因と説明した。

 同社は第三者委員会の調査報告書に基づき、15年3月期に計上した不動産取引の売上金30億円強を取り消したほか、売却先企業の「ザナック」をはじめ、連結子会社の対象数を拡大した。

 7月24日に公表された報告書は、外形上は資本関係のないザナックを子会社と位置付け、一連の取引には経済的な実態がなく、「売り上げの計上は認められない」と指摘していた。

 これにより、15年3月期は売上高を2336億5千万円(訂正前比21億2500万円減)に訂正し、4億5200万円(同9億4千万円減)の最終赤字に転じた。18年3月期は9300万円(同3億9400万円減)の赤字となった。

 報告書によると、すてきナイスは15年3月期、決算数値の改善などを目的に、ザナックに対して県内のマンションや仙台市の土地などを売却して利益を計上していた。すてきナイスの担当者は「法令順守の意識や内部統制機能が働かず、相互監視がなされなかった。企業統治の強化を柱とした再発防止策を早急に取りまとめたい」と話した。

 1日は19年3月期有報の提出期限だった。同社は法定期限の7月1日までに有報を作成できず、関東財務局に延長を申請していた。

 粉飾疑惑を巡っては、同社前会長(71)ら前経営陣の3人が7月25日、金融商品取引法違反容疑で横浜地検に逮捕されている。


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